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2012年

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2012年12月

師走となり何かと忙しいうえに風邪がはやってきていますのでご注意下さい

師走となり何かと忙しいうえに風邪がはやってきていますのでご注意下さい

今月はスタッフがインフルエンザについて書いていただきましたが、散発的にみられますが未だ流行の兆しはありません。しかし、ノロウイルスによる感染性胃腸炎やRSウイルスによる感冒が流行っていますので日常生活での体調管理には十分気をつけていただきたいものです。「風邪を引きました」と言って受診される人が多いのですが、「風邪」は医師が診断する病名ではありません。患者さんが「風邪でしょうか」と質問されても返答に困ることがあります。一見同じような風邪の症状でも、原因や経過が異なる複数の病気に分かれていてそれぞれの病名があるからです。「風邪」に対する日常的にできる対策はやはり「マスク」「手洗い」「うがい」です。普段からよく食べて睡眠をとるといった健康管理も欠かせません。マスクは、せきやくしゃみなどで感染が広がるインフルエンザなどの病気が拡大するのを防ぐのに役立ちます。手洗いは感染性胃腸炎を起こす病原体を洗い流して体内に入るのを防ぎます。うがいはのどや口の中にある病原体を洗い流したり、保湿をしたりする働きがあります。水分補給効果は少ないものの、粘膜の炎症の原因となる口内の異物や病原体の数を少なく保てる。外出から帰ったときなど、一日に数回行いたいものです。予防的なうがいは水道水で十分です。ただ、うがいだけではウイルス感染を防ぐことはできません。市販の風邪薬は原因のウイルスや細菌をやっつける治療薬ではありませんので注意が必要。症状が軽くても3日たってよくならなかったら、すぐに医療機関を受診しましょう。

副鼻腔炎と喘息

副鼻腔炎と喘息

喘息は年齢に関わらず、発作的に咳やゼーゼーいう喘鳴、呼吸困難を繰り返す病気です。もちろん適切な治療で回復しますし、軽い症状だったら自然に治まってしまう場合もあります。慢性的に気管の炎症が起きていて、例えば家の中にいるダニだとか、犬や猫などの動物、インフルエンザなどの感染症、台風が近づいてきている時や急に冷え込んだ時などの気候の変化、それから受動喫煙が誘発します。たばこを吸うのも悪いですけど、そばにいて煙を吸い込むというのもよくありません。そういう危険因子がもともとアレルギー体質の人に気管が狭くして起きる病気です。小児の場合は約6%、成人の方では約3%の方が何らかの喘息の症状を持っているといわれています。喘息で亡くなられている方もお年寄りの方を中心に今でも全国で2500人位います。治療は、発作が起きている時に気管支を広げるお薬や吸入ステロイドなどを使う場合もあります。また、症状がない時にも治療が必要で、吸入ステロイドであるとか抗アレルギー剤といわれる飲み薬を中心に症状を出さないように予防して治していくことが必要です。ところで喘息は副鼻腔炎が非常に密接な関係があります。アレルギー性鼻炎というのは、くしゃみとか鼻水、鼻づまりというのが三大症状ですが、気管支喘息とはいわゆるアレルギー性疾患の仲間なので非常に密接な関係があります。実際に喘息の方でアレルギー性鼻炎を合併している頻度は70%以上です。アレルギー性鼻炎の方から見ましても、喘息を持っておられる方が約10~20%あるといわれています。鼻炎の治療をすることで喘息の症状も良くなることをよく経験します。鼻炎は鼻で、喘息は気管の病気ですが、鼻と気管は繋がっています。そのアレルギー性鼻炎が引き金で喘息が悪化することもあります。さて、副鼻腔炎というのは一昔前までは蓄のう症いわれていました。鼻腔、さらに鼻の周辺である頬の裏や額の裏に、実は左右に4つ空洞があり、その空洞を副鼻腔と称し、鼻腔と繋がっています。感冒やアレルギー性鼻炎の悪化で鼻炎を起こすとその炎症が副鼻腔の方までいきます。風邪を引いた時に、副鼻腔炎との自覚はなくても結構なっていることがあります。副鼻腔炎もいわゆるアレルギー性の副鼻腔炎と風邪から起こる感染性の副鼻腔炎と、大きく分類されます。特に問題になるのが感染性の慢性副鼻腔炎です。喘息患者の約40~50%の方が、この副鼻腔炎が合併しているといわれております。通常の喘息の治療のうえに、抗生剤の内服が必要です。喘息の患者さんできちんとした治療を受けているのに、咳や喘鳴がなかなか良くならない方は、鼻も悪いのではないか、と考えたほうがよい。

このように喘息と鼻炎は非常に関係が深いのですが、喘息は症状ですぐにわかりますが、特に副鼻腔炎は気がつかずにおられる方も結構います。喘息の治療がうまくいってない時に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の可能性があります。逆に鼻が悪くて咳が出ている方は鼻が原因で咳が出ている場合(いわゆる気管支炎)もありますが、喘息が隠されているケースがよくあります。子供の咳で困られて受診される方が多いのですが喘息を併発されていても鼻内の膿性鼻汁を徹底的(普通に掃除しただけではダメ)に吸引してあげると咳がかなり改善されます。

2012-12-01 18:02:00

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2012年11月

日本脳炎ワクチン接種中止は必要なし・・・厚生労働相の諮問機関

日本脳炎ワクチン接種中止は必要なし・・・厚生労働相の諮問機関

日本脳炎ワクチン接種後の子どもの死亡例や、脳脊髄炎発症が報告されたのを受け、厚生科学審議会(厚生労働相の諮問機関)予防接種部会の小委員会は10月31日、症例内容などを精査し「現時点で接種の中止は必要ない」と結論付けました。製造時にマウスの脳を使っていた日本脳炎の旧ワクチンは、ADEM(中枢神経に炎症が起き、運動障害などが出る急性散在性脳脊髄炎)の重症例との因果関係が認められるとして厚労省が05年に接種の積極的な勧奨を中止。リスクを低く抑えるため製造方法を変更した現行ワクチンが09年に承認され、同省は10年度から積極勧奨を再開していました。日本脳炎ワクチンをめぐっては、今年7月に接種を受けた10歳未満の子どもが急性脳症を発症し約1週間後に死亡。10月17日には岐阜県美濃市で小学5年の男児(10)が接種直後に心肺停止となり急死しました。小委員会は「ワクチン以外の要因の影響が大きいのでは」と指摘されたそうです。また、ワクチンの品質にも問題はないようです。旧ワクチンも三重県では積極的に打つよう推奨していましたし、今回も同様未接種者にならないよう受けることを勧めます。

快適な老後のため運動を・・・関節や筋肉のストレッチが重要

快適な老後のため運動を・・・関節や筋肉のストレッチが重要

長生きするようになると健康な余生をおくることは誰しも希望することです。お年寄りがすこやかに過ごすためには、「食う」「寝る」「出す」に代表される日常の生活動作が問題なく行えることが重要です。

生活動作に支障が出る主な原因の一つに骨粗鬆症(こつそしょうしょう)があります。骨の硬い成分を骨質といいますが、これはカルシウムとリン酸がコラーゲンに沈着して作られます。骨粗鬆症とは、この骨質が徐々に失われて骨がもろくなった状態です。男女とも性ホルモンの低下が主な原因と考えられており、老化現象の一つとみなされます。骨粗鬆症だけなら実際の生活に支障は出ません。しかし、骨がもろくなると、ちょっとした弾みで転倒しただけで骨折が起こります。筋力が衰えているお年寄りでは、転倒は身近にある危険です。そして、骨折が治るまで、安静に寝ていることやギプス装着など、生活動作が制限されます。その結果、さらに筋力が衰え、自由に立ったり座ったりすることが困難になり、食事やトイレが自分で行えなくなって、介護を必要とする状況に陥ってしまうのです。介護状態になることを予防するためには、次第に進む骨粗鬆症の進行を抑え、かつ、次第に衰える筋力を維持することが肝要であります。そこで、運動が必要なのです。骨質の材料であるカルシウムやたんぱく質などの栄養素を十分取ったとしても、骨に力がかからないと、骨質の沈着がすすみません。実際、骨に重力がかからない宇宙飛行士は、数週間で骨粗鬆症と似た状態になってしまいます。ですから、骨に力をかけることは、骨粗鬆症の進行を抑えることができるのです。骨に力をかける最良の方法が運動です。といっても、激しいスポーツをやる必要はなく、散歩や体操を励行するようなことで良いのです。筋力の低下も防げますから、一石二鳥です。運動で骨を丈夫にしましょう。しかし、若いころのイメージでいると、けがをしやすい。中年過ぎからのスポーツは、体に負担をかけない動き方や筋肉の柔軟性を取り戻す対策などが必要となります。市民マラソンが各地で開かれるなど空前のブームといわれるランニング。つい熱中してしまうとねんざや骨折などの急性外傷だけでなく、腰痛や膝痛といった慢性障害を起こします。中高年の運動好きの人が、ひざの痛みを訴えて受診するケースは多くなっています。マラソンや山登り、テニスなど足に負荷がかかりやすいスポーツをきっかけに悪化することが少なくない。予防には柔軟性が一番大事です。筋力を高めるとともに、ストレッチなどで硬くなった関節や筋肉の柔軟性を取り戻す必要があります。筋肉の柔軟性を維持できると、ケガを防げることが多い。負荷がかかっても筋肉が伸び縮みすることでクッションになるためです。長続きできる運動に心がけたいものです。

2012-11-01 18:02:00

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2012年10月

2011年、肺炎による死亡・・・「脳血管疾患」上回り日本人の死因の3倍に

2011年、肺炎による死亡・・・「脳血管疾患」上回り日本人の死因の3倍に

高齢化社会の到来で肺炎で亡くなる高齢者が急増、日本人の死因の3位に浮上した。高齢になるほど死亡率が上がり、死亡者の96%は65歳以上です。肺炎とは、さまざまな病原菌の感染によって肺に炎症が起こった状態のことです。一般的には、体力が落ちているときや高齢になって免疫力が弱くなってくると、かかりやすくなると言われています。肺炎の原因となる細菌やウイルスは、呼吸をするときに鼻や口から身体の中に侵入します。健康な人は、のどでこれらの病原菌を排除することができるのですが、風邪などをひいてのどに炎症が起こっていると、病原菌が素通りして肺に入ってしまい炎症をおこしてしまいます。ただし、風邪にかかった全ての人が肺炎になるのではなく、肺に侵入してしまった細菌の感染力が人の免疫力を上回った場合にだけ発症します。肺炎の主な症状はせき、発熱、悪寒、胸痛、喀痰、呼吸困難などで、これらの症状は数日間続きます。しかし、高齢者では食欲不振や元気がないなどの症状のみが前面に出る場合あるので注意が必要です。高齢者の肺炎の3分の1から4分の1は肺炎球菌が原因のため、80年代後半から肺炎球菌ワクチンの接種が始まり、09年以降はインフルエンザワクチンとの同時接種や5年後の再接種も可能になりました。接種により肺炎の重症化や死亡を減らすと報告されています。全ての高齢者の接種が望ましいが、接種率は10%台にとどまっています。費用(6000~8000円)が公的医療保険の対象になっていないのが一因です。公費助成をする自治体も増えており、こうした自治体では接種率が高い。津市では満65歳以上の方に、9月10日より肺炎球菌ワクチン予防接種費用の助成が始まりました。助成を受けようとする人は、

  1. 各保健センター窓口または郵送で助成申請書(当院にもあります)を提出し、「助成券」の交付を受けます。
  2. 医療機関(三重県内に限る)で、津市の「高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種費用助成券」が利用できるか必ず確認の上、接種予約をします。
  3. 接種当日に助成券、健康保険証(現住所が確認できるもの)、自己負担分の費用(医療機関によって異なる)を持参して、協力医療機関で予防接種を受けます。
  4. 予防接種費用(医療機関によって異なる)から助成額を差し引いた自己負担額(当院では4000円)を協力医療機関に支払います。

約2割の人が睡眠障害に悩む

約2割の人が睡眠障害に悩む

必要な睡眠時間は一般的に大人で6~8時間程度といわれているが、人それぞれ異なります。睡眠時間が短くても、眠気や疲労感を感じなければ問題ありません。不眠症は眠ろうとしてもなかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてその後眠れない、熟睡できないといった症状が表れます。何らかの睡眠の障害が2~3週間以上続き、昼間の生活に支障が出たら不眠症の可能性がある。睡眠での休養が不十分だと疲れが取れず昼間に眠気が出て、集中力や判断力などが低下する。仕事の効率が落ちてミスを起こしやすくなる。自動車を運転する人なら重大事故を招く可能性も高まる。また、体の防御システムである免疫が弱まり、風邪を引きやすくなるなど病気の発症や悪化の原因にもなる。血圧上昇や糖尿病のリスクが高まることも分かってきました。不眠症を引き起こす原因はいくつかある。不規則な生活を続けると、人体でリズムを刻んでいる「体内時計」が乱れてしまう。心理的なストレスもよくない。このほか、鬱病や認知症、睡眠時無呼吸症候群などの病気でも不眠を伴うことが多い。不眠症を改善する方法はまず生活習慣の見直し。例えば、毎日同じ時刻に起き、規則正しく3度の食事を取るといった行動を励行する。寝る前にリラックスし、眠くなってから床につくよう心がけるのも有効です。ただ、こうした対応でもよくならない場合は、患者の症状に合わせて睡眠薬などで治療します。現在、主に使われている睡眠薬は「ベンゾジアゼピン系」や「非ベンゾジアゼピン系」と呼ばれるタイプ。いずれも脳にある特定の受容体たんぱく質にくっつき、眠りを引き起こします。効果が続く時間の長さに応じ、2時間程度の「超短時間作用型」から8時間程度の「長時間作用型」など4つに分類されます。

かつて用いられていたタイプは大量に飲むと死亡する例もありましたが、今の睡眠薬は安全性が高くなっています。睡眠薬は専門医など詳しい医師と相談して服用し、自分に合った治療を受けるのが大切です。

2012-10-01 18:01:00

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2012年9月

そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。

そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。

朝夕涼しくなってきました。そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。ブタクサやヨモギ、カナムグラなどの雑草類やイネ科の植物が原因です。雑草類は8月中旬から10月末にかけて、イネ科の植物は3月中旬から10月末にかけて、花粉を飛散します。鼻水や鼻づまりだけでなく、喘息の症状が出ることもあり、注意が必要です。

気管支喘息の患者さんは鼻炎を合併することが多く、鼻炎が喘息の症状に影響を及ぼすことはよくあります。アレルギー性鼻炎の人の経過を見るとそうでない人より将来喘息の発症率が非常に高いことがわかってきました。つまり喘息の発症の危険因子の一つとしてアレルギー性鼻炎があるということです。鼻から肺までひとつの気道という道つながっていて共通のアレルゲンで炎症を引き起こしているのです。咳の続く子供でかつ鼻汁が多い子供は鼻の掃除を行うだけでかなり咳が改善することを良く経験します。鼻炎はアレルギーだけでなく副鼻腔炎も喘息に影響します。気道は直接観察することは困難ですが鼻腔は簡単です。鼻腔をみれば気道の状態を推定することは容易です。

風疹の記録的増加続く

風疹の記録的増加続く

今年(2012年)、風疹が全数報告となった2008年以来の大流行を記録しています。日本で風疹は過去に5~6年ごとの大きな流行を繰り返しています。今回の流行は昨年(2011年)、複数の地域の職場で起きた30~50歳代の男性を中心とした集団発生に端を発しており、国や自治体が積極的に対策を呼びかけています。発症年齢の中心が30歳代をピークに20~50歳に幅広く分布。幼児期と中高生への麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの2回接種導入により、風疹は今や小児の感染症ではなく、「出産育児世代の男性に多い感染症」となっています。風疹にかかると発熱や発疹、リンパ節の腫れなどがみられるが、症状は比較的軽い。まれに脳炎などを併発したり、ひどい関節痛に悩まされたりすることもある。最も怖いのは、妊婦が感染することで胎児に先天異常が生じる「先天性風疹症候群」だ。妊婦を通じて胎児がウイルスに感染すると、臓器を作るための遺伝子の働きなどを妨げられ、正常な臓器や器官ができなくなります。このため、生まれる子供に心臓病や難聴、白内障などが起こる。発生頻度は妊娠1カ月以内だと50%以上、2カ月以内で20~30%で、妊娠初期の感染に特に注意する必要があります。風疹ワクチンが開発されたのも、約50年前に米国で風疹の大流行があり、先天性風疹症候群の子供が多数生まれたのがきっかけです。7月感染症発生動向調査では、風疹女性患者の70%以上が15~44歳の「出産年齢」に該当していることも明らかにされている。また、流行地域では学校や職場・施設での集団発生が起こっている他、非流行地域からも妊婦や妊婦の家族での感染や妊婦の同僚がいる成人での感染事例が報告されています。風疹ウイルスは飛沫感染なので、理論的には半径2m以内の人にしか感染しない。しかし、風疹の症状ははっきり出ないことも多く、「職場や家庭で2m以内の距離の“濃厚接触”は日常的にあること」と一般的な感染予防策だけでは十分とはいえないと指摘する。

これらのことからも、妊娠している、あるいはその可能性のある女性が自分だけで風疹ウイルスの感染に注意することはほぼ不可能です。現在の流行状況で速やかな接種が求められるのは、職場や外で妊娠の可能性がある女性や妊婦に接触する可能性がある20~50歳代の男性。次いでMRワクチン2回目の定期接種の3期(中学1年相当)、4期(高校3年相当)相当の男女だという。また、母親が妊娠している可能性が3期、4期より高い2期(小学校入学前1年間)の男女も含まれる。風疹だけでなく、妊娠女性が麻疹に感染すると流産や早産のリスクが高まるため、風疹単独ワクチンではなくMRワクチンを選んだほうがよいようです。接種した場合は、2カ月ほどは避妊することも忘れないように。

2012-09-01 18:00:00

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2012年8月

夏場は脳梗塞に注意 水分補給、無理ない節電

夏場は脳梗塞に注意 水分補給、無理ない節電

連日暑さが続き、汗をかきやすい夏本番となった。脱水状態になると脳梗塞が起きる可能性が高くなります。この夏は節電の意識からクーラーを控える人も増えるとみられ小まめな水分補給と、体調に無理のない節電をする必要があります。まずは基本情報から。水分は人体の約60%を占め血液やリンパ液の主成分として体内で栄養や酸素を運ぶ大切な役目を持つ。体内の水分が体重の2~3%分失われると脱水状態となって喉が渇いて体が注意警報を発し、5~6%を超すと深刻な状態になる。熱中症になったり、血液がドロドロになり脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性が高くなったりする。体重70キログラムの人なら4リットル程度の水分の喪失が命取りになることもある。脳にダメージが及ぶ脳卒中のうち、脳の血管が破れて出血する脳出血などは血圧の上昇が激しくなる冬場の発生が多いが、血管が詰まる脳梗塞は夏場の方が起きやすい。これは発汗などで体内の水分が不足し、どろどろの状態になった血液が詰まりやすくなるからです。就寝中などの夜間には血圧が下がるため、血流が滞り、危険が増加します。水分不足の危険性は飲酒によっても生じます。アルコールには尿の排出を促す作用があるため水分の排出が多くなり、酒を飲み過ぎると脱水状態になることもあるのです。寝る前には大量の飲酒は避け、コップ1杯の水を飲むようにするとよいでしょう。平均的な日本人が1日に必要な水分量は2.5リットル。食事に含まれる水分などで約1.5リットル摂取できるため、飲料からは通常1日1リットル程度が必要。より汗をかく夏には1日1.5~2リットルを飲料から摂取したい。次に理想的な飲料の取り方はちびりちびりと、こまめにたくさんの回数飲むことです。こまめに飲めば体内の水分量が安定し、代謝も活発になるという。30分から1時間ごとにコップ半分を飲み、起床時や毎食時、入浴や就寝の前に1杯を飲むと良いという。飲み物はミネラルウオーターやお茶、アイスコーヒー(無糖)などが良い。お茶やコーヒーにはカフェインが含まれるが「健康に害を及ぼす量ではない」。ジュース類は糖分が多いため適さない。こうしたことを踏まえて、それぞれの場面に応じて適切に水分をとりましょう。次にこのコーヒーについての話題です。

コーヒーの有効性

コーヒーの有効性

緑茶は、女性の胃がんや進行前立腺がんのリスクを下げる可能性があり、特に女性は、血液内のカテキンの濃度が高いほど胃がんを予防するといわれます。しかし、すべてのがんを緑茶が防いでくれるわけではありません。一方、コーヒーは、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん、子宮体がんといった緑茶が効果を示さないがんを予防する可能性があります。たとえば男性の場合、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、膵臓がんにかかるリスクが4割も下がるというデータがあります。肝臓がんは、もっと顕著な効果が報告されており、コーヒーをほぼ毎日飲む人は、男女とも肝臓がんのリスクが約半分に減少しています。特に、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人の肝臓がんの発生率は、4分の1まで低下していました。肝臓がんの9割以上は、B型かC型のウイルス性肝炎が原因で発症します。コーヒーは炎症をやわらげる作用があり、肝炎の進行が抑えられ、肝臓がんを予防しているのではないかというコーヒーの有効性は定説になりつつあります。さらに、コーヒーは膵臓がんや子宮体がん、大腸がんなど、糖尿病、肥満、運動不足がリスクとなるがんを予防することも分かっています。コーヒーは運動のように糖の消費を促す作用があり、血糖値を下げる「インスリン」を大量に分泌する必要がなくなります。インスリンは、これらのタイプのがんを増殖させることも知られています。コーヒーは、がん予防にも糖尿病の予防にも有効となる可能性があるのです。ただし、コーヒーの取りすぎは不眠症や胃潰瘍の原因となるほか、膀胱(ぼうこう)がんを増やす可能性もあります。何ごとも、ほどほどが肝心ということです。

2012-08-01 17:59:00

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2012年7月

運動習慣の勧め

運動習慣の勧め

世界保健機構(WHO)では健康に必要な運動量として強度が中等度の運動を1日30分、週5日以上実践するよう推奨しています。これを実践することは大変と思われる方には朗報があります。海外の雑誌でLANCETに発表された論文によると一日15分、または週に90分の中等度の運動(速歩など)が心血管疾患やがんを含む全死亡に予防効果があることが示されました。この対象は台湾人ですので日本人にも当てはまるのではないでしょうか。日本の「健康日本21」では運動習慣者の増加を目標の一つにあげています。運動習慣者とは1回30分以上の運動を週に2回以上実施し、1年以上持続している人を指します。これは日本を含むアジア諸国では欧米に比べ理想的な運動習慣を持つ人が少ないため、厚生労働省が策定したものです。特別な時間をとって行う運動のみでなく、通勤や家事なども含めて目標を定めるようになっています。運動習慣のない人には1日15分間の運動を週に6日続けると、全死亡が14%減少し、平均余命が3年延長され、心血管疾患やがんの予防に役立つという結果です。運動は中程度の軽いものであっても、長寿命に貢献するということです。

中高年、ケガしない運動のコツ

中高年、ケガしない運動のコツ

さて日ごろの運動不足を解消するため、スポーツを新たに始めたり、再開したりする人は多くなりました。しかし、若いころのイメージでいると、けがをしやすい。中年過ぎからのスポーツは、体に負担をかけない動き方や筋肉の柔軟性を取り戻す対策などが必要になります。市民マラソンが各地で開かれるなど空前のブームといわれるランニング。無理は禁物です。ねんざや骨折などの急性外傷だけでなく、腰痛や膝痛といった慢性障害を起こすことがあります。ウオーキングは必ずどちらかの足が地面に接しているが、ランニングをしているときは両足が地面から離れる瞬間があり、ある程度の高さから片足で着地する。かかとはもちろん、足首、アキレスけん、腰などにかかる衝撃は意外に大きい。受ける衝撃は小さくて2倍、大きいと3倍に達する人もいるといわれています。よくないのが、弾むような走り方です。重心の上下動が増え、足などへの衝撃が大きくなりやすい。初心者が目指す走り方はウオーキングを少し速くしたようなフォームで、重心の上下動が少なく、進行方向に滑らかに移動していくのがよいようです。また、若いころにやったスポーツを再開するときは、イメージ通りにならないため、むきになりがちです。中高年のスポーツは楽しむことを主眼とし、無理なガンバリは避け、ストレッチなどで硬くなった関節や筋肉の柔軟性を取り戻しながら行いましょう。

小児の予防接種スケジューラー

最近は子供の予防接種の数が増えてきていつ何を打てばよいのか、混乱する方が多いのではないでしょうか。VPD(ワクチンで防げる病気)を知って子供を守ろうの会は無料のスマートフォン用アプリ「予防接種スケジューラー」を作成しました。7種類のワクチンを計画的に接種できるようにワクチンごとに次回の接種日などが表示されるほかワクチンの解説も掲載されています。また兄弟分もまとめて管理もできます。お試し下さい。

2012-07-01 17:58:00

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2012年6月

今年のスギ、ヒノキの花粉飛散量

今年のスギ、ヒノキの花粉飛散量

東京都の今春のスギ・ヒノキの花粉飛散量が、過去10年の平均値の3割程度にとどまったと発表した。
1985年以降で2番目に多かった昨年と比較すると、1割程度だったという。飛散量が少なかった理由について、「昨年が非常に多かったため、2年続けて大量の花粉を作る力が木になかったのでは」としています。

今シーズンのスギ、ヒノキともに花粉の飛散は終息したが、5月からはカモガヤなどイネ科の花粉が飛び始めています。今後は夏にかけてイネ科花粉に注意が必要です。

子どもの夏かぜが流行り出しました。今月はスタッフが夏かぜの一つである手足口病について書いていただきました。ヘルパンギーナもそうですが口の中が荒れると痛いですね。突然の高熱や咽頭痛は夏かぜかも知れません。

総合医とは何か

総合医とは何か

「お腹が痛ければ、消化器の病気だろう」「胸が痛ければ、循環器の病気かもしれない」と考え、それぞれの臓器別専門医を受診します。しかし、消化器、あるいは循環器の病気ではないこともしばしば起きます。「症候」から考えられた「診断」が、受診した医師の専門分野から外れると、なかなか診断が付かず、患者さんにデメリットが生じることがあります。
つまり第一は、専門性にこだわらず、全体的な視点から問題点の仕分けが的確にできる医師を総合医と呼ぶようになってきました。

私の卒業した防衛医科大学では設立した当時から総合臨床医を養成することが目的になっていましたので今更何をという感じです。大学を卒業後の2年間の初任実務研修では外科、内科を半年、選択でそれ以外の科を3つ選んで合わせて半年、さらに将来自分が進みたい科を半年、研修する制度でした。卒業後耳鼻咽喉科を選択した私は他大学で卒後耳鼻咽喉科に入局した人より専門を学ぶ機会が少なく、焦りを感じたものです。
しかし、このとき得た内科や外科の知識、経験は貴重なものと思えるようになっています。30年も前のことです。

昨秋から開始した厚生労働省の専門医に関する検討会では、総合医の問題が取り上げられ、改めて総合医への関心が高まっているようです。その理由は高齢社会にあって、数多くの病気を持っている人が、ますます増えていること。地域医療という視点から捉えた場合、医師が扱うべき疾患や健康問題の幅広さ、多様さに対応できることが求められること。臓器別専門医を増やすよりも総合医を増やす方が、より効果的な医療提供が可能になること・・・が挙げられます。今回の東日本大震災の被災地では、臓器別の専門医よりも、幅広い診療能力を身につけた医師の方が対応できる問題が多かったことは、いろいろな場面で指摘されています。

専門医も、その領域内でますます専門特化、細分化してきている。自分の専門の仕事をするためには、それ以外の患者をスクリーニングし、自分の専門の患者のみを回してくれる医師が欲しいわけです。これが成り立つには、非常に多くの総合医が必要になります。また、どこまでを総合医が診断、治療し、どこから専門医が治療するのかの線引きも難しい問題です。理想は専門医として活躍できる総合医がいれば他の専門医へ紹介もしやすく専門領域の治療にも専念できるのではないでしょうか。専門医が名医というのが今の世の中ですが、本来なら総合医が名医と呼ばれる世の中になって欲しいものです。

2012-06-01 17:57:00

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2012年5月

摂食・嚥下障害・・・嚥下内視鏡で原因をつきとめ、飲み込みやすく

摂食・嚥下障害・・・嚥下内視鏡で原因をつきとめ、飲み込みやすく

年をとると、誰でものみ込む力が衰える。毎年、餅を詰まらせて窒息死する高齢者が後を絶たないのは、なかなかこの「嚥下(えんげ)機能」の低下を自覚しづらいからです。日ごろから筋力アップを心がけ、栄養不足を改善する必要があります。食べ物をこぼすようになった、お茶やみそ汁をのんだ時にむせたり、食が細くなり、時間もかかるようになると嚥下機能の低下と考えられます。

摂食・嚥下障害と呼ばれ、うまく食べ物がのみ込めなくなった時に表れる。食事に時間がかかるようになったり、呑み込んだ後の咳や食後によく痰が出るといった症状です。むせると食べ物が気道の方に入ったと分かりますが、この反射が低下している高齢者などはむせは認められないこともあり、知らないうちに肺炎になっていることもあります。肺炎も必ずしも発熱を伴わないこともあり、肺炎の診断が遅れることもあります。

原因は大きく分けて3つがあげられます

①嚥下運動に関する筋肉や神経の障害・・・機能的原因
②舌や食道などにできる腫瘍などによる嚥下組織の障害・・・器質的原因
③認知症など精神活動の障害・・・心因的原因

食べ物を上手にのみ込むには、まず目で見て認識し、口に取り込み、かみ砕いた後に適度な大きさにまとめ、のどに送り、のみ込み、食道まで運ばなければならない。この連係を脳や筋肉、神経、組織の絶妙なタイミングを健康な人は無意識に行っているのです。年をとれば筋力は低下するし、注意力も落ちる。抗がん剤やのみ込む力が衰えると、のどに食物が詰まるだけでなく、食べ物が声帯から気管に入り肺炎を引き起こす。これを誤嚥性肺炎といって肺炎を繰り返します。

自分で十分食事をとれる軽い嚥下障害の人は、食事の前に軽い運動で首回りの筋肉のこわばりをほぐすほか、体操でのみ込む力を維持するためのあごの下から首にかけての筋力アップを始める。呼気筋力を高めるために水の入ったペットボトルに小さな穴をあけてストローをさし、ぶくぶくと吹くのもいい。キャップを強く閉めると、はく力がかなりないと泡は出ません。

このようにあごや胸の筋力を鍛えるだけで改善する方はよいが多くの方は簡単には改善しない。嚥下障害がどこが原因なのか、今後どの様にしたら改善が見込めるのかは嚥下内視鏡などをして突き止めなければいけません。食事に時間がかかる方、肺炎を繰り返す方は是非受診していただきたく思います。ベッドサイドでは診断が難しいので体力が弱くても来院していただくことが必要です。

治療は総合的には耳鼻咽喉科が中心となり歯科口腔外科、リハビリテーション科と連携して行う必要があります。嚥下障害の改善や誤嚥防止を目的として、手術治療が行われることもあります。食べることは人間として最低限の楽しみであり、生きていく上で欠かせない行動です。

高齢化社会の中でこの嚥下障害で困られている方にお役に立てるよう努めさせていただきます。

2012-05-01 17:56:00

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2012年4月

今月はスタッフだよりに食物アレルギーについて書いてもらいました。

成人では食物アレルギーの原因は食物自体ではなく、皮膚、眼球結膜、鼻粘膜に接触する他のアレルゲンであるということが珍しくありません。ラテックス手袋による接触蕁麻疹患者に果物アレルギーが合併することも知られています。花粉によって引き起こされる食物アレルギーは時に唇が腫れ、喉のかゆみや喉の奥まで腫れて、命にも関わることもあります。最近話題になった洗顔石鹸中の加水分解小麦という成分に皮膚を通して感作された結果、経口小麦アレルギーを発病したという話題がありました。この被害に遭われた方は500人以上と言われています。今後も予期せぬ原因で食物アレルギーになることが考えられます。

健康天気予報ご存知ですか

健康天気予報ご存知ですか

天気と健康とのかかわりは深い。関節痛や乾燥肌といった症状の悪化にとどまらず、脳卒中やぜんそくのような深刻な病気を引き起こすこともある。最近はインターネットや携帯電話を通じた「健康天気予報」が充実してきた。気になる人は参考にして下さい。

  • 気温‥湿度が低く、気圧が高い→血圧が高くなり、脳卒中や心筋梗塞が起きやすくなる 
    対策・・外出時の寒さ対策や屋内の温度変化に注意
  • 気温が低く、日照量が多い→喘息による夜間救急外来が多い 
    対策・・安静にする
  • 気温が低く、湿度が高い→関節痛を訴える人が増える  
    対策・・サポーターや膝掛けで保温
  • 気温が上昇傾向になった後、湿度が高い→偏頭痛による痛みを訴える人が増える  
    対策・・急激な気温変化を避ける、日差しをサングラスで防ぐ
  • 気温と湿度が低い→乾燥肌になりやすい  
    対策・・外気に長時間さらさない、強風を避ける

順天堂大学が入院患者を対象にした調査では、くも膜下出血の発症には明確な季節変動があり、2月と3月に多く、7月と8月に少なかった。季節変動の影響は若年者のほうが高齢者より目立った。既往歴の有無とは関係なく、前日の平均気温が低いときに発症が多くなる傾向も見られた。テルモが2004年に一般の人を対象に実施した意識調査(回答者1168人)によると、81%が「天気の変化と体調には関係がある」と思い、73%が「体験している」と答えた。低血圧症、ぜんそく、皮膚アレルギー、頭痛、リウマチなどの患者に限れば、90%以上が体調への影響を体験していた。
いであ株式会社ではバイオウェザーサービスというホームページを立ち上げ天気予報以外に健康予報にイラストを使ってわかりやすく表示してくれます。個人設定で3項目の疾患を一度に表示できます。

健康天気予報の泣きどころは、「エビデンス」と呼ばれる医学的な根拠に乏しいこと。健康天気予報を専門に研究する人材が乏しく、詳しい条件を設定した実験もできないことから、疫学の手法を用いた統計的アプローチが主流になっている。このため、因果関係がはっきりしないという問題がある。学問として分からない部分は確かに多いが、天気と病気に関係があることを認識するのは大切です。ネットを利用し病気の予防や体調管理につながるとよいですね。

「夜と雨の日は安心」は大間違い・・・間違った花粉症対策

「夜と雨の日は安心」は大間違い・・・間違った花粉症対策

今年は飛散量が少ないのですが、花粉が多く飛ぶ日は減り、ひどい症状の日は少なくなりますが、ずっと症状が軽いわけではありません。

一方、夜間や雨の日は花粉が飛びにくいので、対策をしなくても良いと考える人もいます。花粉飛散数が多い時間帯は昼前から夕方だが、夜間の飛散も珍しくなく、日中落ちた花粉が風などで再飛散することもあります。うまく花粉を回避するには、環境省のウェブサイト『はなこさん』などでリアルタイムの花粉飛散情報を確認するとよい。また、雨の日は、降り始めに空気中の花粉が雨とともに落下して飛散数が増えることもあります。「雨の翌日は花粉飛散数が翌日回しになり、倍量飛ぶと考えましょう。花粉症対策として推奨されているのが、マスクやゴーグルなど、花粉から鼻や目を防御する品々があります。コンタクトレンズも、角膜を覆うため、ある程度花粉付着を防ぐ効果があります。ただし、「かゆみの症状がひどくて目をいじってしまったり、結膜が充血するなどの炎症が起こっている場合には、コンタクトレンズの装用を控えた方がよい。目の水洗いがいいとされたこともあるが、最近では目を刺激することになり、かえって症状が悪化することもあるといわれています。女性の場合、花粉を落とすためにゴシゴシと顔を洗うケースもあるようだが、これも間違い。ドライスキンや荒れた肌は花粉の影響を受けやすい。化粧を落とす際には、なるべくこすらず、優しく水で花粉を落としてから、クレンジングするのが良いようです。

2012-04-01 17:55:00

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2012年3月

今年の冬は寒く、積雪も多かったためスギ花粉の本格的な飛散が遅れています。本格的な飛散前にアレルギーによる咳が続く方が増えています。長く続く咳でお困りなら是非受診を勧めます。

花粉症のつらさは鼻詰まりをコントロールするだけでかなり楽になります

花粉症のつらさは鼻詰まりをコントロールするだけでかなり楽になります

鼻詰まりは、花粉症患者を悩ませる症状の1つです。
症状に応じた薬物治療を早期に開始することが重要です。一度鼻閉が出るとなかなかとれないことが多い。市販の点鼻薬で一時的に鼻閉はとれますが、持続しません。鼻閉の原因が単にアレルギーによる粘膜の腫脹(はれ)であることから炎症が引き起こされ膿性の鼻汁になってしまったり、ポリープができてしまったりしていることがあります。花粉症の9割以上の方が鼻づまりになって何らかの支障や不便を感じています。鼻詰まりを改善して鼻の通りを良くすることは、QOLの観点からもとても重要です。一度詰まってしまった鼻はまず鼻づまりをとってからステロイドの点鼻をするとかなり改善できます。病院で診察を受け、鼻詰まりがあればきちんと申告し、適切な薬剤を使用することが大切です。

鼻呼吸を習慣付けるだけでアレルギー体質が改善するケースもあります。アレルギー患者が急増する最大の原因は、口で呼吸する人が増えているからという説です。口呼吸だと、細菌やウイルスへの抵抗力が弱まり、アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患を悪化させます。鼻呼吸を習慣付けるだけでアレルギー体質が改善するケースもあります。口には異物を取り除く粘膜も繊毛もない。空気中の細菌やウイルスは除去されないまま扁桃を直撃、免疫力の低下を招く。取り込まれた異物は体内を巡り、細胞に炎症を引き起こします。鼻が詰まっていて鼻呼吸しづらい人には、まず、鼻の通りを良くするためにステロイド点鼻薬を使います。ステロイド剤というと副作用を心配する人も多いが、使用方法や量を守り、正しく使えばステロイド剤は最も有効です。寝ているときは無意識のうちに口呼吸になってしまう人も多い。睡眠時は薬局で売っている紙製の粘着テープを、閉じた唇の上から貼って口が空かないようにするのも有効な手段です。

小児喘息、乳幼児ご用心・・・炎症で気道狭まる

小児喘息、乳幼児ご用心・・・炎症で気道狭まる

気道ウイルスが気道上皮細胞を損傷して、気道過敏性亢進や気道炎症を招き、喘息を発症させることがあります。小児喘息(ぜんそく)は国内に100万人の患者がいるといわれています。3歳くらいまでに発症する事が多い。風邪の原因ウイルスやホコリなどが気管支に作用し、呼吸が苦しく、せきが止まらなくなる。薬の使用と清潔な環境を心がけることが大切です。

喘息患者は気管支が過敏で激しい炎症を起こしやすい。気管支の気道が刺激によって非常に狭くなり、呼吸が苦しくなる発作を起こす。代表的な刺激は風邪のウイルスやホコリ、ダニなどです。発作が起きるメカニズムはいろいろ考えられる。気管支の粘膜にある炎症細胞がホコリなどに反応し、気管支の周囲をとりまく平滑筋を収縮させる物質を出したり粘膜のむくみを起こしたりして気道が狭まり、発作につながると考えられています。

また、気管支の上皮細胞では風邪のウイルスが増殖しやすく、この上皮細胞は症状の重い患者ほど傷ついており、それで様々な刺激に弱いのではないかとの考えもあります。収縮、むくみ、痰(たん)の増加などで気道が狭くなると、息をするたびに笛のようなヒューヒュー、ゼーゼーといった「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれる音がする。息をしっかり吐き出せず、少し吸っては長く吐く。ただ、乳幼児などは喘鳴が聞こえないこともあります。発作は夜から明け方にかけて起きることが多い。予防は家のほこりやダニを減らすことです。家のダニを10分の1に減らすと発作の起こりやすさは約3分の1に下がるという。ダニは布団に多く、縦50センチの範囲を掃除機で20秒かけて何度も往復吸引するとよい。布団1枚を吸引するには時間がかかるが、掛け布団も敷布団も週1回やればダニが10分の1に減ります。たばこの煙にも気をつけたい。家族が喫煙した際に患者が受動喫煙するとせきが出やすくなります。

喘息は依然として完治しにくい病気だが、薬は進歩しています。症状の強さは個人によって違いますから内服だけでコントロールできる方からステロイドの吸入を必要とする方までいます。鼻閉とも関係し、副鼻腔炎と合併すると喘息の症状が出現する方もいます。子供の場合鼻の症状を改善するだけで喘息も軽減する例も経験します。

人口10万人あたりの死亡率は男女とも最悪は青森県

厚生労働省が3月1日発表した2010年の都道府県別の年齢調整死亡率で、青森県の人口10万人あたりの死亡率は男女とも最悪でした。三重県は男性30位、女性20位とほぼ平均でした。最も死亡率が低かったのは長野県でした。死亡率は高齢者の多い都道府県では高くなり、若年者の多い都道府県では低くなる傾向がある。このような年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるように年齢構成を調整しそろえた死亡率が年齢調整死亡率です。この年齢調整死亡率を用いることによって、年齢構成の異なる集団について、年齢構成の相違を気にすることなく、より正確に地域比較や年次比較をすることができます。青森県は男性は662、4人(全国平均544.3人)、女性は304.3人(同274.9人)で、全国平均を大きく上回った。男性は3回連続、死因別でも心疾患など7部門で最悪となる結果でした。背景には、男性全国最悪、女性がワースト2位(2010年)という高い喫煙率や、児童の肥満傾向があるとみられています。粗死亡率では癌による死亡はトップで男性で1万人あたり34人、女性で22人で年々増加がみられます。

2012-03-01 17:55:00

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