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2014年

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2014年12月

都内で早くもインフル流行 11月中は7年ぶり 

インフル  東京都は28日までに、都内でインフルエンザの流行が始まったと発表しました。
17~23日の1週間で、医療機関での週あたり平均診断数が1.9人となり、流行の基準となる1.0人を超えました。インフルエンザの流行は例年12~3月で、11月中に始まるのは2007年以来7年ぶりです。
 検出されたウイルスはいずれもA香港型。早めの感染予防対策を呼びかけている。
 新しいウイルスが流行すると、古いウイルスは消滅するといわれる。今のところ、2009年に大流行した新型インフルエンザは香港型などと共存しているとのことです。厚労省の予測によると、今季は香港型と新型、B型が流行するという。
 ところでインフルエンザウイルスは気道に入って増殖します。ワクチンは皮下投与ですので血液中の抗体は上昇しますが、気道の粘膜にある抗体にはほとんどつきません。よってインフルエンザワクチンを打ってもインフルエンザに罹ることはよくあります。しかしワクチンの目的は肺炎等の重症化を予防できます。ここにワクチンを打つ意味があるのです。
 健常な成人がインフルエンザウイルスに感染しても大事には至らずに回復し、感染したウイルスに対する免疫が獲得されます。しかし、高齢者や小児がインフルエンザウイルスに感染すると多臓器不全やインフルエンザ脳症を来すことがあり、死に至るケースも稀ではない。最近ではインフルエンザウイルスに感染した患者にオセルタミビル(タミフル)およびザナミビル(リレンザ)などの投与により、初期症状の軽減(インフルエンザの症状が1日ほど早く収まる効果)は確認されていますが、感染後の重症化を防ぐ効果は確認できないとする報告書が発表されています。
 これは細胞内でPDK4という物質の発現又は活性化が発症又は増悪化に関係することがわかってきました。そこでこれを阻害する薬が重症を防ぐと考え、これが市販のドリンク剤に含まれるリバオールが有効だそうです。今後、脳症や肺炎を劇的に改善する薬が出てくるものと思われます。

アミノインデックス・がんリスクスクリーニング(AICS) 

AICS  血中のアミノ酸濃度を調べるだけで、簡単に乳がん、子宮がん、卵巣がんなどのリスクが分かる検査が登場し、実施医療機関が拡大しているようです。
 人体の約60%は水で、20%はアミノ酸(たんぱく質)。健康時には血中のアミノ酸濃度が一定に保たれているが、がんなどの多くの疾患でアミノ酸の異常があることが分かってきました。アミノ酸の測定は非常に煩雑でありました。アミノインデックス技術というのは健常者と疾患群(がん患者)のプロフィールを統計的な処理により区別できるという技術が確立されました。アミノ酸単独ではなくて複数のアミノ酸の変化をコンピュータで解析して比べます。代表的な20のアミノ酸を計り、統計的に処理します。病気の確率を数値化して1から10に分けます。5未満をランクA、5から7.9をランクB、8以上をランクCに分類します。つまり病気のリスクを3段階に分けるのです。ランクCでは1%、つまり100人中1人にがんが見つかるということを示します。これは1年間ですので10年間継続してランクCが続けば1/10という確率になります。

アミノインデックス・がんリスクスクリーニング(AICS)は、アミノ酸濃度のバランスを統計的に解析することでがんリスクを評価する検査。受診者の体の負担は最小限で、5ミリリットルの血液を採取するだけで複数のがんのリスクが分かるのだから画期的です。

【AICSの3大メリット】
1.がんの種類やタイプにかかわらず一度に複数のがんを検査できる
2.早期がんが検出できる
3.採血による簡便な検査で被ばくの心配がなく、健康診断と同時に受診できる

 AICSは全国800カ所(2014年3月5日現在)の医療機関が、人間ドックなどで自費で実施しています。費用は「女性AICS5種」が2万円前後、同2種が1万円弱で、健康保険組合や市町村によっては無料か低負担で受けられるようです。結果は約2週間後、各がんのリスクがランクA~Cの3段階で判定される。ランクCなら、がんになっている危険性があり、精密検査を薦められる。ランクCと判定された人は、がんではなくても前がん病変ができつつある危険性がある。生活習慣を見直し、がん予防に取り組むきっかけにすることができます。

どのがんのリスクが分かるのか
・女性AICS5種(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がん)
・女性AICS2種(乳がん、子宮・卵巣がん)
・男性AICS4種(胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん)

 AICS値が10に近いほどがんである確率が高い。あくまでリスク判定で、がんの有無そのものを調べる検査ではない点に注意が必要です。

2014-12-05 09:59:04

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2014年10月

大人の女性に増えている気管支ぜん息・・・長引く咳には注意 

ぜん息  ぜん息は気管支に慢性的な炎症があるために、ちょっとした刺激で気管支が激しく収縮し、せきや、ヒューヒューゼイゼイという喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難を繰り返す病気。アレルギーを起こしやすい体質に、大気汚染やストレスなどさまざまな要因が重なって起こります。小児ぜん息は男児に多いが、成人ぜん息は女性に多い。有症率は約10%。先進国の特に温暖地域で増加しています。
 気管支ぜんそく患者の多くは、ハウスダストが原因となっています。ハウスダストは、室内にたまる主にホコリやちり。衣類や布団の繊維くずや食べ物のかす、髪の毛やふけ、ダニの死がいやフンなどが主だ。このうち人体に悪影響を及ぼすのが、ダニの死がいやフン。吸い込んでしまったり触れたりすると、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、結膜炎などを引き起こすとされています。ダニは気温と湿度が高い夏場に活発に繁殖するといわれる。増えたダニが一斉に死に、秋になると死がいが大量に発生する。秋にハウスダストの悪影響が出やすいのは、このためです。
 自宅でできるハウスダスト対策は、まずは小まめに掃除することです。最低でも1週間に1回は1平方メートル当たり20秒を目安に丁寧に掃除機をかければ効果的という。床などと並んでハウスダストの温床になりやすいのが、布団や枕といった寝具類です。室内と同じように、週に1回程度は掃除機をかけるのが有効です。枕カバーなども毎日洗った方がよい。気密性の高い住宅が増えたことなどで、最近では夏以降もダニが繁殖しやすい環境が整っていて1年中ハウスダスト対策が必要です。
ぜん息の始まりはカゼのあと、なかなか止まらないせきであることが多い。過労やストレスで交感神経の乱れが関わるとぜん息発作を引き起こすことがあります。8週間以上続いたら専門医を受診しましょう。適切な治療をすれば、ぜん息への移行を防げます。

10月1日から小児への水痘ワクチンおよび高齢者への肺炎球菌ワクチンが定期接種化 

定期接種  今年(2014年)10月1日から小児への水痘ワクチンおよび高齢者への肺炎球菌ワクチンが定期接種化されます。自治体ではこれらのワクチン接種への公費助成が行われます。
 水痘は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染による疾患。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、10~21日の潜伏期を経て、発熱、紅斑から始まる水疱、膿疱を経て痂皮化し治癒する。 毎年、9歳以下の小児を中心に年間約100万人の患者が発症、約4,000人が入院、約20人が死亡と推定。ワクチンで防ぎうる4つの主な疾患(麻疹、風疹、ムンプス、水痘)のうち、2004年以降は水痘による年間の死亡者数が最多を記録しています。重症化の原因は発症年齢により異なり、小児では熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症が多い。また、感染力の強さから妊娠中期までの感染による先天性水痘症候群や分娩前5日~出産後2日までの妊産婦の水痘発症による新生児水痘も問題となる。水痘は学校保健安全法により全ての発疹が痂皮化するまで出席停止となることから、社会的影響もある。2014年10月~15年3月31日まで特例的に水痘に感受性のある3~5歳未満への1回の定期接種が勧奨される。この措置では定期接種で受けられる回数は1回のみだが、発症予防には2回の接種が推奨されています。日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会は今年7月、水痘ワクチン定期接種の対象年齢以外の幅広い年齢の人への接種を勧めています。
 肺炎球菌は高齢者の3~5%が上咽頭に保菌しており、唾液などによる飛沫感染を起こす。成人の菌血症を伴わない市中肺炎の原因菌の20~40%を肺炎球菌が占める。血液への肺炎球菌の侵入による侵襲性肺炎球菌感染症の発生数は5歳未満に次いで60歳以上で多く、致命率は5歳未満の0.31%に対し、65歳以上では10.39%と高い。初回接種から5年以下の再接種時に副作用が出やすいことから少なくとも5年間は再接種はできない。定期接種の対象となるのは、該当年度に65、70、75、80、85、90、95、100歳になる人、および60~65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器機能、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能に一定の障害などを有する人です。

2014-10-08 11:12:06

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2014年9月

デング熱・・・ウイルス持つ蚊が媒介 

デング熱  デング熱は、東南アジアや中南米など亜熱帯から熱帯地方で流行している感染症。世界保健機関(WHO)のまとめによると、2014年はこれまでにマレーシアで約5万3千人、フィリピンで約3万5千人の患者が確認されている。ウイルスを持っている「ネッタイシマカ」や「ヒトスジシマカ」などに刺されることで感染する。ヒトスジシマカは国内でも東北地方を北限として分布している。デング熱は1942~45年に長崎、神戸などの西日本で大流行し、太平洋戦争中に東南アジアで感染した人がウイルスを持ち込んだのが原因とみられる。その後、国内での感染報告例はなかったが、地球温暖化とともにヒトスジシマカの分布域が北上し、専門家は警戒していた。デング熱の症状は、3~7日の潜伏期間の後に突然38~40度の高熱が出て激しい頭痛や筋肉痛、関節痛などを伴う。特効薬はなく、解熱剤や点滴による対症療法が中心で5~7日で回復する。適切な治療を受ければ命に関わる病気ではない。ただ、重症型のデング出血熱を発症すると死亡する場合もあるという。国内ではヒトスジシマカは冬になると死ぬため、ウイルスが定着する可能性は低い。ただ、今後も旅行者がウイルスを持ち込み、国内の蚊が媒介する可能性はあります。地球温暖化の影響が亜熱帯でしか流行がなかった感染症が日本でも珍しくない日が来るかも知れません。

熱・のどの痛み・・・ 扁桃炎、風邪と勘違いに注意を 

扁桃炎、風邪と勘違いに注意を  扁桃は体の免疫力をつくり、鼻や口から細菌が気管や肺に侵入するのを防ぐリンパ組織が集まっている。普段、扁桃と呼ぶのは、このうち口の奥の左右両側にある口蓋(こうがい)扁桃という部分だ。細かな溝がたくさんあるために細菌の巣になりやすく、疲れやストレスなどで抵抗力が弱ると感染を広げ、炎症を引き起こしてしまう。うみがたまり口内炎のような白いぶつぶつがたくさんできる。悪化すれば痛みのために、食べたり飲んだりしづらくなる。細菌の種類は黄色ブドウ球菌、溶連菌など様々。軽いうちなら抗生物質の投与で、1週間もあれば治る例が多い。内服薬で効果がなければ点滴をする。今の季節、夏風邪を患う人も多い。扁桃炎と簡単に見分けられるのだろうか。ともにのどが痛み、熱も出るが、扁桃炎は風邪と違い、せきはあまり出ない。ただ症状だけでは判断しづらい場合もある。内科を受診してもなかなか治らないなどの場合は、耳鼻咽喉科でのどを診てもらうとよい。扁桃は幼少期が最も大きく働きも活発で、年齢とともに縮小していく。このため扁桃炎は子供に多いと考えがちだが、近年の受診者は大人が増えている。のどの痛みから口が開けにくくなることがあります。これは扁桃の周囲にまで、うみが広がる扁桃周囲膿瘍(のうよう)を起こしていることが多い。さらにうみが重力によって下へ落ち、扁桃床と呼ばれる部分を突き破って食道周辺や胸部に広がることもあります。市販の風邪薬で治そうと軽く見ないで早めの治療が大切です。

気管支炎や肺気腫、喫煙が一因 

喫煙が一因  高齢社会の到来とともに増えている代表的な病気の一つが慢性閉塞性肺疾患(COPD)だ。慢性気管支炎や肺気腫などを総称したものだ。これらの病気では、せきやたんが長く続いたり、坂道を上るときや動くときに息切れがしたり、呼吸困難になったりする。とてもつらい病気です。慢性閉塞性肺疾患の診断には、胸部エックス線検査やコンピューター断層撮影装置(CT)を使った検査のほか、呼吸機能検査も用いる。口にくわえたマウスピースを通して深呼吸を繰り返し、肺活量などを測定する。慢性閉塞性肺疾患では、息を吸えても、十分に吐き出せない。気管支に炎症があり、息を吐き出すときに気管支が狭まるためです。慢性閉塞性肺疾患の原因の一つが喫煙です。このため患者は長くたばこを吸ってきた高齢者に多い。息切れを感じる場合は、病院を受診し、呼吸機能検査を受けてほしい。そしてすぐに禁煙しなければなりません。発症後も禁煙は有効です。薬物療法もあります。狭くなった気管支を広げる薬や、炎症を抑える薬などを吸入します。体力を維持する運動も重要です。運動不足が続くと体力が衰え、息切れがさらにひどくなりがち。散歩などがお勧めです。腹式呼吸をすることで呼吸困難を防ぐ方法などもあります。 今後は米国と同様に女性患者の急増が見込まれています。これは男性の喫煙率が減少傾向にあるのに対し、女性はほぼ横ばいで、その差は縮まっているからです。女性にとってCOPDが厄介なのは、男性より発症しやすく、かつ重症化しやすい点です。たばこは心臓病や糖尿病のリスクも押し上げます。今吸っている人は「やめられない」と諦めずに、禁煙治療もありますのでぜひ禁煙に取り組んでほしい。  

2014-09-03 11:00:42

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2014年8月

ハント症候群(ウイルス性顔面神経麻痺) ― 重症例を減らすために水痘ワクチンを

ハント症候群(Ramsay Hunt症候群)は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって生ずる顔面神経麻痺を主徴とする疾患です。小児期に罹患した水痘の口腔粘膜疹からVZVが逆行性に、あるいはウイルス血症によって顔面神経の膝神経節に到達後潜伏し、後年それが再活性化することで顔面神経麻痺、すなわち顔面半側の表情筋運動障害が発症します。加えて周囲の脳神経にも波及し、耳介の発赤・水疱形成や耳痛、難聴、めまいなどを合併します。逆に顔面神経麻痺のみの症状のみで、VZVが関係しない原因不明の麻痺の場合ベル麻痺といいます。これも近年、単純ヘルペスウイルスが関与するといわれています。
ハント症候群はベル麻痺と比較して一般に予後が不良であり、自然治癒は30%(ベル麻痺70%)、初期から十分に治療を行っても治癒は60%(ベル麻痺90%)程度に留まります。すなわちいったん罹患すると、麻痺が残存する可能性が高い点がベル麻痺と大きく異なる。顔面神経自体の変性は発症後も進行を続け、7~10日で完成します。この時点で麻痺の予後が決まってしまいます。つまり発症後速やかに、かつ十分な治療を行い、神経変性を如何に軽減するかが治療の最も重要な点なのです。ハント症候群は顔面神経麻痺から始まる例、耳痛や耳介発赤、水疱形成が先行する例、難聴やめまいが先行する例など、その発症形式は様々であり、患者は症状に応じて脳外科、耳鼻科、皮膚科、内科などを受診します。その際、診察医がハント症候群の可能性を念頭に適切に投薬を行えばよいが、残念ながらそうではなかった患者に遭遇することも決して少なくありません。すべての症状が揃ってから耳鼻科を紹介され受診するころには、神経変性はすでに進行・完成してしまっている。患者の顔面神経の運命は、発症後10日以内の治療が大きく左右します。
以上のように、ハント症候群はいったん発症するとその約半数は完治せず、後遺症は患者にとって辛く精神的な負担が生涯にわたって続くことになります。したがってハント症候群を発症させないことが最も重要です。したがって、まずは水痘に罹患させない、つまり幼少児期の水痘ワクチン接種が予防に有効です。一方、水痘既往のある成人においては、ウイルス再活性をきたさないことが肝要です。水痘既往のある成人での発症を予防するには、水痘ワクチンの接種によるVZV特異的細胞性免疫能の強化が有効であると考えられています。水痘ワクチンは水痘や帯状疱疹のみならず、ハント症候群の予防という点からも定期接種化が望まれていました。

厚生労働省は今年10月から水痘ワクチンの定期接種を予定しています。

接種対象:生後12カ月から生後36カ月の小児
接種方法:乾燥弱毒生水痘ワクチンを3月以上の間隔で合計2回皮下注射
標準的な接種期間:生後12カ月から生後15カ月までに初回接種,同接種終了後6~12カ月で追加接種
経過措置:生後36カ月から生後60カ月の小児に1回接種(ただし,2014年度限り)
その他:水痘既罹患者は接種対象外,任意接種として既に水痘ワクチンの接種を受けたことがある者は既に接種した回数分の接種を受けたものとみなす
(例えば1歳時に1度同ワクチンを任意接種し,2014年10月~15年3月に生後36月~60月で未罹患の場合は経過措置の対象に含まれる)
経過措置に含まれる方は結構多いと思われます。また半年しか猶予がありませんのでご注意下さい。

2014-08-07 11:42:39

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2014年7月

ストレスが原因か 20~30代女性に増える低音難聴(低音障害型感音難聴)・・・耳鳴や耳つまりに用心 

耳鳴や耳つまりに用心

 音や人の話を聞くという聴覚機能は人間に備わった感覚の一つで、とても重要です。難聴は聴力が低下した状態のことを指します。音そのものが聞き取りにくい場合と、音は聞こえても言葉が聞き取りにくい、音が耳の中で響いて聞こえにくくなる場合などがあります。いずれも耳の中で音が伝わる経路に異常が起きて発症します。難聴は「伝音性」と「感音性」に大別できます。伝音性は鼓膜や耳小骨という小さな骨、音を伝える通り道である外耳道などの働きが悪くなって起こります。例えば、鼓膜に穴が空いて中耳炎になったり、何らかの病気で耳小骨が溶けたりすると、難聴を発症することがあります。伝音性の難聴は手術で治るケースも多い。
 一方、感音性は音を感じ取る細胞である蝸牛(かぎゅう)や、その信号を伝える蝸牛神経に原因があります。このタイプの難聴は治りにくいです。鼓膜や耳小骨などは、高齢になっても機能が衰えることはほとんどありませんので、年を取ると耳が遠くなるのは感音性の難聴にあたります。高齢で起こる難聴は、蝸牛や神経が老化により衰えるのが原因とされています。この場合、高い音が聞き取りにくくなるケースが多く、補聴器を付けて音を調整し、生活の質(QOL)の維持を目指すのが一般的な治療法です。難聴になれば一般的に耳鳴りがします。実際には音がしていないにもかかわらず、何かが聞こえるように感じる現象です。加齢変化や精神的影響によって感じる音の強さは変動することも分かっているが、仕事や家事など日常生活で不快に感じるようになれば、治療の対象になります。厚生労働省によると、耳鳴りに悩む人がここ最近、増加傾向を示しているという。
 難聴の一つで、低い音域だけが聞こえにくくなる低音難聴のかたが増えています。聴力が衰える高齢者ではなく、最近では20~30代の女性が多い。突然、発症し、症状を悪化させる可能性もあります。ストレスが原因ともいわれるが、はっきりしないケースも少なくありません。女性が様々な分野で活躍する中、仕事や家事に忙しいとこのようなことになるかも知れません。病気という自覚がなく重症化する例もあります。朝、目が覚めると、トンネルの中にいるような耳がつまった感じになることがあります。自分の声がおかしく聞こえたり、相手の声が聞きづらくなる。低音で大きな耳鳴りがします。最初は忙し過ぎて体調が悪くなったと思う程度かも知れません。低音難聴は耳の中のリンパ液が過剰に分泌。カタツムリの殻のような「蝸牛(かぎゅう)」という器官周囲のリンパ管が風船のように膨らみ、音波による振動が少なくなって低い音の感受性に異常をきたすといわれています。現段階で低音難聴の原因は不明なうえ、耳の内部器官を外部から正確に検査することが難しい。耳鳴りがするという点で、突発性難聴と症状は変わらず、誤診で対処法を間違うケースも少なくない。

このため、厚生労働省の研究チームは低音障害型感音難聴の診断基準を作成。(1)低い音の耳鳴りがある(2)耳鳴りはあるが、目まいは無い(3)低い音が聞こえなくなった--などの症状を、診断基準としています。聴力検査をしてみると、低音部に限局した感音難聴のパターンをとります。実はこの病気、メニエール病ほど歴史がなく、しばらくは突発性難聴の一部として扱われていましたが、他のタイプの突発性難聴と経過が異なることから、独立した疾患として扱われることが多くなりました。他の突発性難聴より治りやすいのが特徴なのですが、中には軽いめまいを伴う例もありますし、一旦治っても、繰り返す例もあります。また、両側例も少なからずあり、これらはメニエール病と一部重複している疾患群と考えます。

早期の診断や治療が有効といわれています。水分代謝をしやすい体質への改善のほか、運動や十分な睡眠などが大事。症状を軽くみる患者が多く、放置して聴覚を失う危険性もあります。とにかく異常を感じたら、医療機関で受診してください。
 育児などの家事だけではなく、仕事をこなす女性が急速に増え、ストレスへの対処を求められるという点で、「低音難聴」は現代病という側面も否めません。ストレスや疲れをためないバランスのよい生活を心がけることが何より、大切です。耳鳴りが1週間以上続いたら耳鼻咽喉科を受診してほしい。

2014-07-07 09:30:49

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2014年6月

やめたくてもやめられない喫煙… 身体的依存と心理的依存

喫煙。

 たばこをやめたくてもやめられないのがニコチン依存症だ。吸い始めた年齢が若いほど依存症になるケースが多いという。国は20代のニコチン依存症患者の禁煙治療の支援拡大を検討しており、喫煙が原因の医療費増大に歯止めをかけたい考えだ。
 ニコチンの依存度は禁煙外来の依存度テストで10項目中5項目が当てはまると判定されます。国内の喫煙率は男女合わせて約20%で、10年前と比べてもほぼ横ばいです。ニコチン依存症で何度か禁煙を試みても挫折してしまう方が7割を占めています。
 ニコチンは肺から急速に吸収され、6~7秒で脳に達する。脳は快感や幸福感をもたらすドーパミンと呼ぶ物質をつくる。ニコチンは脳に対し、神経伝達物質の“ドーパミン”を過剰に出すよう働きかける。ニコチン依存症とはドーパミンが放出されて“ニコチンを待ちこがれる回路”が脳に作られることです。依存症になると、血液中のニコチン量が減るたびに快感を求めてニコチンを欲しがる。何度も繰り返すうちにニコチンがないとイライラや落ち着かないなどの禁断症状が表れる。これが身体的依存です。たばこを吸うと頭がすっきりし、リラックスできると感じたら身体的依存になっています。
 一方、心理的依存もある。いつもの喫煙場所に行くと欲しくなったり、食後に吸いたくなったりするのは心理的依存の症状です。
 ニコチン依存症から抜け出すには、身体的依存と心理的依存を克服する必要がある。身体的依存は禁煙すれば3カ月でなくなる。ただ、心理的依存は一生続く。癖や習慣が直りにくいのと同じ。禁煙に挑戦してもまた吸ってしまうのは心理的依存の影響が大きい。
 依存症の人が自力でたばこをやめるのは難しい。効果的な禁煙方法は禁煙外来を受診するのが得策です。たばこを吸いながら禁煙する禁煙補助薬は、脳内にニコチンと似たような物質を送り込むことで、ニコチンの脳内での働きを妨げる。薬を飲んでたばこを吸うとまずく感じやすい。まずいと食べたくないと思うように、もう吸いたくないと思わせる効果があります。なかなか治らない心理的依存症には、たばこはストレス解消になるなどのゆがんだ知識や考えを正し、害が多いという考えに戻して禁煙することが必要です。電子たばこは、たばこを吸うという動作が習慣を呼び覚ます。本数を減らすのは、ふとしたときに吸ってしまうとおいしく感じられて逆効果になります。禁煙治療薬は今や一般薬局でも買える時代。しかし、禁煙外来に行けば、もっと効果的に喫煙習慣を絶つことができます。製薬会社ファイザーの『すぐ禁煙.jp』やノバルティス ファーマ社の『いい禁煙』などで近隣の医療機関を調べることができます。
 ニコチン依存症という“病気”だから“意志の力”だけでやめるのは難しい。真剣に“やめたい”と思っているなら、禁煙外来を訪ねてみてはいかがだろうか。

よい睡眠をしていますか

睡眠

 睡眠に悩む方が増えています。厚生労働省はこの4月に睡眠指針を改定し、若年・勤労・熟年の3世代別に睡眠の注意点や、アドバイスが盛りこまれました。多忙な勤労世代には睡眠不足は結果的に仕事の能率を低下させるため、十分な睡眠を呼びかけています。
 日中の眠気が睡眠不足のサインだとしています。近年、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因と見られる事故が頻繁に報道され、睡眠障害の問題がクローズアップされました。SASは中高年男性に多いとされ、まさに、勤労世代を不安にさせる病です。日中の激しい眠気に悩み、医療機関を受診しこの病が判明する方が多い。オレキシンという眠気を押さえる脳内伝達物質があり、今年、この物質をブロックする薬(睡眠薬)が発売されます。今までの睡眠薬は脳に麻酔をかけていたようなものでしたが、この薬は自然な眠りが得られるようです。逆に脳を覚醒するオレキシンを作るような薬ができれば眠気をコントロールしやすくなります。うつ病・認知症などの脳の病気や、メタボリック症候群などの生活習慣病にも役立つとも考えられています。

健康づくりのための睡眠指針 2014 (厚生労働省)  ~睡眠 12 箇条~

  1. 良い睡眠で、からだもこころも健康に。
  2. 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
  3. 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
  4. 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
  5. 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
  6. 良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
  7. 若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
  8. 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
  9. 熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
  10. 眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
  11. いつもと違う睡眠には、要注意。
  12. 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

2014-06-04 13:38:30

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2014年5月

本格的な花粉症シーズンがきました。

今年5月頃と予定されていたスギ花粉症治療に対する舌下免疫療法の
「シダトレン」発売は今年の秋以降に延期されました。期待されていた
方も多いのではないかと思います。今年の秋だと効果が出るのは来年の
花粉症には間に合わないかも知れません。今年はスギ花粉症の方は楽に過ごせたと思います。
 

お酒を飲んで顔が赤くなる人は注意

お酒を飲んで顔が赤くなる人は注意

京都大学の武藤学教授らがまとめた研究などから、お酒を飲んで顔が赤くなるタイプの人は食道がんを発症するリスクが高いことが分かりました。食道は咽頭から胃に至るまでの長さ約25センチメートルの筒状の管で、この内腔の粘膜にできる癌を食道がんと呼びます。武藤教授らは健常者1000人と食道がん330人を比較し、内視鏡検査によって食道がどのくらいダメージを受けているか調べました。調査の結果、食道のダメージは顔が赤くなるタイプで1日4合お酒を飲む人の発症リスクは1721倍になりました。2合でも751倍、1合では30倍でした。顔が赤くならない人は赤くなる人ほどリスクは高くないが、それでも食道のダメージは飲酒量が4合だと516倍になるそうです。アルコールは体内でまずアセトアルデヒドという物質に変わり、酵素の働きで無害の酢酸に分解されます。分解酵素の能力は遺伝子のタイプで異なり、能力が低いと体内に有害物質が長時間とどまり、顔が赤くなります。食道がんの最も大きな原因は飲酒です。飲酒により食道の粘膜が傷つき、ダメージを受けるのです。
 食道がんは国内で年間約2万人が新たに診断され、約1万2千人が亡くなっています。発症は50~60代に多く、女性よりも男性の割合が高い。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、がんと診断されてから5年後にどのくらいの人が生存しているかを示す「5年相対生存率」は男性で32%、女性で41%です。これに対し、胃がんは男女とも6割強、大腸がんは7割前後で、食道がんはかなり下回っていることがわかります。
 この理由の一つが、リンパ節に転移する確率が大腸や胃より食道の方が2倍以上高いからです。また、食道の周囲には転移するリンパ節があるとともに肺、気管、心臓、大動脈など重要臓器と接しています。患部を切除する手術では胸と腹を同時に切開する必要があるため体への負担が大きくなる。ただ最近は食道がんの治療成績が向上しており、手術ができた場合、5年後の生存率は約5割になってきています。初期は自覚症状がほとんどない食道がんですが、内視鏡検査などで早期に見つかれば、負担の少ない手術も可能になります。その場合は5年後生存率が9割程度になります。
 抗がん剤や放射線治療も進化しています。がんの進行度によるが、食道を温存しながら治療を進める方法も選べるようになりつつあります。最近は手術、抗がん剤、放射線などの複数の専門医がチームを組んでがんと向き合う例も増えている。患者は自分の意見を医師に伝え、よく相談して病状に合った治療法を選ぶようにしたい。
 飲酒以外では喫煙も発症リスクを高めます。野菜や果物をあまりとらない人も気を付けたい。暴飲暴食を避けることも大切です。そして、食べたり飲んだりする際にしみる、物がつかえる感じがする、食道に何かある感じがする、といった症状が表れた場合は放っておかず医療機関を訪ねてください。

2014-05-02 11:15:10

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2014年4月

長年悩まされた花粉症

長年悩まされた花粉症
最近の研究では5人に1人が発症しているとの報告もある花粉症。小児期の発症者も増えており、若年発症者では重症化する傾向があるそうです。花粉症は人それぞれ重傷度や症状の出方が違います。各人にあわせた治療の選択が必要です。そんな中、新たな治療として注目したいのが舌下免疫療法です。これは花粉症を引き起こすアレルギー物質であるスギ花粉のアレルゲン(抗原)を毎日少量ずつ投与し、体にスギ花粉に対する「慣れ」(免疫寛容)を生じさせて症状が出ないようにする治療。症状を抑える「対症療法」である従来薬に対し、舌下免疫療法は花粉に対するアレルギー反応が起こらないようにする「根治治療」ともいえます。従来から免疫療法はあったが、注射剤のため、頻回な通院が必要で、患者の負担が大きかった。
新薬「シダトレンスギ花粉舌下液」での治療は、自宅でアレルゲンを含んだ少量の液剤を毎日、舌の下にたらす。最初はごく少ない量から始め、徐々に増やし、維持量に達したら、その後は毎日一定量を使い続ける。効果は少しずつ表れ始め、1年半後以降はほとんど対症療法薬を使わなくてもよくなったり、症状が全く出ない状態、つまり「完治」するケースも多いという。ただし、花粉飛散がはじまる2カ月以上前に治療を開始する必要があります。今年の10月以降に保険適応になる予定です。耳鼻咽喉科で相談してください。


スギ花粉症の舌下免疫療法は、オンシーズンを避けて開始

【治療法】
 スギ花粉のアレルゲン(抗原)を含んだ液剤を、毎日1回、舌の下側にたらす。
【開始時期】
 スギ花粉が飛散し始める2カ月以上前に服薬を開始する。花粉症の季節が終わった後から、始めることもできる。
【増量期】
 治療開始から2週間が増量期。最初は、少ないアレルゲンの量から始め、2週間かけて少しずつ増量する。
【維持期】
 薬剤量が維持量に達したら、あとは毎日、一定量を舌の下に投与する。2年間続けることが望ましい。
【効果】2年の間に効果は少しずつ高まっていく。これまでの研究で、花粉症から完全に解放される人は30~40%ほどだが、残りの人も症状が軽減され、薬を飲まなければいけない期間が大幅に短縮されることが分かっている。治療に要する期間は最低二年。途中で一週間でも飲み忘れがあれば、治療が振り出しに戻る可能性がある。中途半端にできません。長期の海外出張などが多い人は、開始時期の見極めが大切です。このほか、原因物質に関係なく、さまざまな刺激で症状が出る鼻過敏症や、通年性のアレルギー性鼻炎の人には、スギ花粉症の舌下免疫療法は効きません。2から3年継続する必要がある、対象は12歳以上です。
また副作用としてアナフィラキシーショックがあります。これは口や手足のしびれ、じんま疹(しん)、冷や汗などで始まり、しだいに脈が非常に弱くなり、血圧が急激に低下するのが特徴です。最悪の場合、呼吸困難や失神など激しい症状を呈し、治療が遅れると死亡することもあります。その他の主な副作用として、口内炎、舌下腫脹、咽喉頭そう痒感、口腔内腫脹、耳そう痒感、頭痛などがあります。
薬をやめたり、減らすことができ、いいことばかりのように見える減感作療法ですが、何と言っても手間と時間がかかります。また、少量とはいえアレルゲンを体内に入れるわけですから、それでアレルギーが起こる可能性もあります。花粉症のような症状が出たり、喘息発作やひどい場合にはアナフィラキシーという過激な反応が起こり、命に関わることもあります。
他によい治療法(薬)があること、効果が人によってまちまちで予測できないこと、舌下免疫療法は手間がかかる・費用がかかる(三割負担で年間15,000円前後?(薬価未定))、粘膜焼灼のような手術(当院で施行しております。もちろん日帰りです)の方が確実に効果が上がる、スギ花粉症のかたは他のアレルゲンを持っていることが多いなどが理由で、どの程度普及するかは不透明です。

2014-04-03 13:13:24

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2014年3月

本格的な花粉症シーズンがきました。

本格的な花粉症シーズンがきました。症状は人さまざまで、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど、最もつらい症状によって、治療薬の選択肢が増えています。例年起きる症状を医師に詳しく説明して、症状が出る前に適切な薬を処方してもらえば症状が重くなるのを防げます。
人には「免疫」という防御機構が備わっています。病原体の侵入を察知し、攻撃して撃退する。つまり、「疫(病気)を免れる」機構です。ところがこの免疫が思わぬ作用をするときがあります。花粉や、ダニ、タマゴ、ソバ粉などが体に入ると、免疫機構が過剰に働いてしまう人がいます。花粉症では涙や鼻水が出て止まらない。ひどいと気管支ぜんそくを起こしたり、ショックで死に至ったりすることもあります。
アレルギーの発症機構は解明され、アレルギー症状を改善する治療薬も進歩し、効果が上がっています。しかし、完全に治すことのできる治療法は、まだ開発されていません。アレルギーを防ぐにはアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)にさらされないことが第一です。春先には花粉から遠ざかることです。
生活の仕方にもポイントがあります。まず外出時にできるだけ花粉を体につけないようにすること。つばのある帽子をかぶり、マスクを着用するのは効果的で、症状が出始める時期より前に使い始めると効果が高い。帰宅時は帽子やコートなどについた花粉を玄関先で落としましょう。ポリエステルなど化学繊維のコートの方が花粉を落としやすい。食事や入浴などにも気を配り、1日3食、バランス良く食べて体の抵抗力を高める。酒は症状を悪化させる可能性があるので控えるほうがよい。ぬるめの湯にゆっくり入ると鼻づまりの改善効果があり、鼻腔(びくう)、のど、目の粘膜の修復に役立ちます。
また精神的ストレスが強いと花粉症の症状が重くなるといわれる。
薬を正しく飲めば、不快な症状が抑えられ十分眠れます。
リラックスした生活を送り、症状改善に努めて下さい。

帯状疱疹、20代と50代以上の発症多く ・・・小児用ワクチンは無料化へ

帯状疱疹、20代と50代以上の発症多く ・・・小児用ワクチンは無料化へ

帯状疱疹は、子供の頃に水ぼうそうになり、治った後もウイルスは身体の中に潜伏、身体の抵抗力が低下すると再び活動を始め、発症します。発症が多い年齢は20代と50代以上の方です。最初は神経が走る方向に沿ってぴりぴりした痛みが走ります。数日から2週間ほどして痛みに沿ってぽつぽつと皮疹が出来ます。
水ぼうそうは、子どものころに感染し自然治癒するが、実は治った後もウイルスは消えず、体内の「神経節」という場所に潜んでいます。しばらくは、感染時に獲得した免疫力が強いので、ウイルスを押さえつけているが、時間がたつにつれて免疫が少しずつ低下、これが若年者の帯状疱疹の発症につながる。ただ20代後半から30代になり家族を持つと、子どもが水ぼうそうになったときにウイルスに再度さらされて免疫力を強めることがある。そのため発症率は再び低下するが、それでも50代以降になると免疫力が大幅に低下する。
ポツポツと赤い発疹ができたとき、すぐに抗ウイルス薬による治療を受け、安静にしていれば比較的短期間に回復します。
  注意したいのが発症部位です。耳からあご、さらに首に起きて重症化すると顔面麻痺や難聴に、まぶたに広がると失明の原因になることもあります。帯状疱疹の予防は、規則正しい生活を心がけて十分な栄養を取るなど、一般的な健康管理が中心となる。糖尿病などの慢性疾患のある人は発症しやすくなります。
大人になってからのワクチンの再接種が水痘ウイルスに対する免疫を高めるのに役立つと考えられている。実際、米国で行われた臨床研究では帯状疱疹の患者数が急増する50代にワクチン接種をすることで、発症率が半減し、重症化を防いだという結果が出ています。現在、厚生労働省は、小児用の水痘ワクチンや成人用の肺炎球菌ワクチンを10月から定期予防接種にする予定です。現在は自費となっている水痘ワクチンが多くの自治体で無料となることで接種率が増えると考えられます。しかし、子どもの水ぼうそうが減ることで、大人の免疫力を高める機会が減り、帯状疱疹が増える可能性があるという指摘もある。免疫力の低下は、症状の重症化にもつながるので、今後は帯状疱疹予防に対して大人のワクチン接種を考慮しなければならないでしょう。

2014-03-10 10:32:02

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2014年2月

体調管理には十分気をつけてください。

ノロウイルスが流行しているかと思えば次にインフルエンザの流行が猛威をふるっています。花粉症の方も花粉を感じ始めました。
体調管理には十分気をつけてください。

めまいが起こったら・・・手足や耳の症状もチェック

めまいが起こったら・・・手足や耳の症状もチェック

ふわふわとした感覚になったり、目の前の景色がぐるぐる回って見えたり・・・。
突然のめまいに、不快感と不安感でうろたえる人は多い。めまいが起きたときは、めまい以外の症状の有無が危険性を判断する重要な材料です。
チェックすべき主な症状は次の4点です。

(1)手足のまひやしびれがあるか
(2)スムーズに話せないか
(3)激しい頭痛はあるか
(4)意識ははっきりしていないか。
この症状が一つでもあれば救急車を呼んで下さい。

次にチェックするのは耳の症状です。耳鳴り、音がよく聞こえない、耳が詰まった感じがある場合、突発性難聴、メニエール病といった耳の疾患が原因の可能性があります。
こうした病気の場合、聴力低下の可能性もあるため早めに耳鼻咽喉科で詳しい検査を受けてください。
めまいを訴えて耳鼻咽喉科を受診する患者の半数程度を占める「良性発作性頭位めまい」です。
犯人は耳の中にある「耳石」。耳の中には三半規管と耳石器があり、三半規管で頭の回転を察知し、耳石器で加速を感じる。
普段は耳石器の中にある耳石がはがれて三半規管に入り、三半規管の中にあるリンパ液をかき回す結果、実際の動き以上に回転しているという誤った信号が脳に送られ、回転するめまいが起きる。頭を動かすとめまいが起こるかどうか、1回のめまいが長時間続くかどうかを確認して下さい。
なかなか難しいと思いますが、めまいが起こっているときに耳鼻科を受診されると正確な診断が出来ます。

2014-01-30 18:19:57

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