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2019年

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2019年5月

耳鳴の患者の増加

 

  耳鳴りに悩む人は多い。長年原因不明といわれてきたが、近年になって発生や悪化のメカニズムがわかってきた。突発性難聴やメニエール病などが原因になっているケースもある。
耳鳴りとは実際に音が鳴っていないのに、耳の奥で鳴っているように感じることだ。「ジージー」とか「キーン」などと表現される音が、自分だけに聞こえる。常時耳鳴りを感じていると、不安やイライラを覚え、不眠につながることもある。国内で約300万人以上の患者がひどい耳鳴りに悩んでいる。また、耳鳴りで悩む患者の9割以上に難聴が見られる。
耳鳴りは人が音を聞くしくみと密接に関係している。音は耳の穴を通って鼓膜を振動させる。耳小骨がその振動を増幅する。蝸牛(かぎゅう)という器官がその振動を電気信号に変換する。電気信号は聴神経を通り、脳で音として認識される。この回路に何らかの障害が起きて脳に信号が届きにくくなると、聞こえにくい音域が生じて難聴の状態になる。すると脳は弱い信号を補うために、過度に感度を上げる。それが耳鳴りとして聞こえる。
本人の自覚症状があっても耳鳴りの発生を検査などで把握することは難しい。
一方で、耳鳴りの背後に脳の病気が隠れているケースもあります。耳鳴りによるストレスを感じていなくても、一度耳鼻科を受診してください。聴神経腫瘍などの重大な病気が隠れているケースもある。
耳鳴りを引き起こす難聴として多いのが加齢性難聴(高齢者の「耳が遠い」状態)、突発性難聴とメニエール病です。突発性難聴は50歳以上に多く、ある日突然片耳がよく聞こえなくなる。メニエール病は女性に多くみられ、難聴のほか回転性のめまいが出る。当院で多いのが耳管機能障害による耳鳴です。長年悩んでいた耳鳴が通院治療で改善いたします。きっちりした通気療法を行うことで多くの患者さんが改善しています。
原因はいずれもはっきりとわかっていないが、ストレスや疲労が引き金になるともいわれています。

ストレス高まった時のセルフケア術

 さて、どんな人でも仕事をしていると何かと小さなストレスは日々感じるもの。
きっと読者の皆さんも、デイリーなストレスに対する解消法は、なんとなく自分なりに
身に付けていらっしゃることと思います。普段より大きなストレス要因にアタックされると、
自律神経の交感神経系が過活動になり副腎からも抗ストレスホルモンが分泌され、
心身のバランスが崩れやすくなる。

【高ストレス状態のときに出やすい症状】
●寝つきが悪くなる、夜中に目覚める、夢を多く見るなど睡眠が浅く不安定になる
●筋肉緊張が高まり、頭痛・肩こり・腰痛などが普段より悪化する
●イライラしやすくなったり被害妄想的になったりと精神的に不安定になる
●倦怠感がとれにくくなり、心がスッキリ晴れなくなる
●時間に追われる感じが強くなり、ソワソワして気持ちが落ち着かなくなる
●カフェインや甘い物、アルコールなどの刺激物がやたらと欲しくなる
●便秘や下痢、胃もたれ、腹痛などの胃腸症状や、肌荒れ、湿疹などの皮膚トラブル、体がふらつくようなめまい感が出現する

これらはストレスによって自律神経のバランスが悪くなり出したときに発生しやすい症状で、いわゆる「過緊張症状」と呼ばれたりします。こうした過緊張症状に気づかず、そのまま放っておくと、うつ病やパニック障害といったメンタル不調、胃潰瘍や逆流性食道炎、過敏性腸症候群、メニエール病といったストレス性の身体疾患が発生することも少なくありません。

高ストレス状態になっていると感じたときにする行動
(1)睡眠をできるだけ長くとる
(1)最低でも6時間の連続した睡眠を確保しましょう。
(2)「高たんぱく質な食事」を1日2食以上とる
(2)疲労回復に効果的な、高たんぱく質で栄養バランスのとれたメニューをしっかり食べて、良質なエネルギーを常に補給
(2)することが必要です。
(3)他のストレス要因を最小限に減らす
(3)休日に英会話や資格取得のためのスクール、各種セミナーに通っている人も多いと思いますが、
(3)知力・精神力を余分に使う活動は一時休止することをお勧めします。
(3)自律神経系のバランスが悪くなっているため体力的にも普段より疲れやすくなっています
(4)重要な決断・行動は、できるだけ保留する
(4)高ストレス状態のときには、心身が疲労し、思考力や判断力が鈍っていることがよくあります。
(4)人生を左右するような重要な行動は嵐のピークに行うのは控えて、ある程度落ち着いてから
(4)スタートさせましょう。その方が自分本来の思考力や判断力が戻っているため良い結果につながりやすくなります。

2019-05-09 19:43:26

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2019年4月

カフェインとりすぎ注意 錠剤など普及、増える中毒

 

  カフェインの過剰摂取による急性中毒が増えている。カフェインは依存性があり、短時間に大量に摂取すると、めまいや過呼吸などの中毒症状が出て死に至る恐れもある。近年は眠気覚ましや疲労回復のため、若者を中心にカフェインを含む錠剤やエナジードリンクが広まっている。国は市民向けの勉強会を開くなどして過剰摂取への注意を呼びかけています。
2016年10月、関西医科大病院(大阪府枚方市)の高度救命救急センターに20代の女性が急性カフェイン中毒で運ばれてきた。女性は意識不明となり心肺停止の状態に。救命医らが心臓マッサージや電気ショックなどの処置に当たって一命をとりとめた。
コーヒーやお茶、医薬品など幅広く含まれているカフェインには中枢神経系を興奮させて眠気を払う作用のほか、疲労軽減の効果もある。ただ心臓への刺激作用もあり、短時間で1グラム以上摂取すると動悸(どうき)や過呼吸、不整脈、吐き気などの中毒症状が現れ、5グラム以上が致死量とされています。
厚生労働省などによると、カフェイン濃度はコーヒーで100ミリリットル当たり60ミリグラム程度。紅茶やほうじ茶、ウーロン茶は同20~30ミリグラム。13年ごろから日本国内で販売が拡大したエナジードリンクや眠気覚まし用飲料では、100ミリリットル当たり300ミリグラム含む製品もあります。会社員や受験生らが眠気覚ましでコーヒーと併せてカフェイン錠剤を飲む人もおり、全国でも救急搬送されるケースが増えています。
日本中毒学会の調査によると、11年度から15年度の間にカフェイン中毒で救急搬送された患者は101人で、このうち3人が死亡していた。97人が錠剤を服用し、患者の年齢の中央値は25歳とのことです。カフェイン錠剤はドラッグストアやインターネット通販で手軽に買えるため、若者を中心に広がっている。一度に大量に摂取すると死に至る危険性がある。
海外では、健康な成人の1日当たりの最大摂取量として400ミリグラム(コーヒー3杯分程度)を推奨している。子供はカフェインへの感受性が高いので摂取しない方が良い。
特に注意が必要になるのは妊婦だ。世界保健機関(WHO)も胎児への影響は確定していないとしながらも16年に妊婦の1日の摂取目安を300ミリグラムと示している。

舌がんの早期発見 口内炎が2週間続いたら受診を

 

 歌手の堀ちえみさんがステージ4の舌がんになったことを公表してから、舌がんや口腔(こうくう)がんに関心が高まっています。口腔がんの初期症状としては難治性の口内炎?といわれています。専門医が見れば口内炎か癌かはそれほど困らずに見分けがつきます。
がんの原因となるのは遺伝子の変異。口腔がんでは、原因となる遺伝子変異は特定されていません。しかし、発症の確率が高くなる生活習慣はわかっています。それが喫煙と飲酒です。国立がん研究センターによる研究でも、男性の喫煙者が口腔・咽頭がんにかかるリスクは、非喫煙者に比べて約2.4倍高かった。したがって口腔がんを予防するには禁煙しなければなりません。
またアルコール度数が高い酒あるいは毎日の多量の摂取にも注意が必要です。前述の国立がん研究センターによる研究では、男性の日常飲酒者(週に1回以上飲酒する人)の口腔・咽頭がんの発症リスクは、非飲酒者に比べ約1.8倍高かった。女性の場合も、日常飲酒者の口腔・咽頭がんの発症リスクは非飲酒者の5.9倍と明らかな増加が見られます。
このほか、欠けた歯を放置したり、合わない義歯を使い続けることにより、日常的に粘膜を傷つけることになり、口腔がんの原因となります。進行した口腔がんでは広範囲な切除が必要になり、後遺症も大きくなる。口腔がんをできる限り初期の段階で発見して、より軽い治療で済ませるためには、口の中の異変に早期に気がつくことが大切です。
【こんなときは専門医に】
●口内炎が2週間以上治らない
●粘膜が白くなっている(これを白板症という)
●口内炎の痛みがひかず、次第に強くなってくる
●口内炎の部分が硬く触れる
粘膜が白くなってくる口腔白板症という病気がある。この口腔白板症の中には悪性化するものや、すでにがんになりかかっているものもあり、口腔がんの代表的な前がん病変のこともあります。この場合、がんの可能性が高い部位のみ切除で再発無く長期生存可能です。多くの症例を経験した先生に見ていただくことが必要です。口内炎は歯科・口腔外科より耳鼻科・頭頚部外科の受診が良いとアドバイスしておきます。

2019-04-04 12:46:16

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2019年2月

花粉症とがん

 

 がんは男性の3人に2人、女性の2人に1人で発症する国民病です。一方、花粉症も多くの日本人を悩ましていて、この10年間で患者数は5割近くも増えています。花粉症に悩む方に朗報があります。こうしたアレルギー症状をもつ人では、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという調査結果が出ています。理由は十分には解明されていませんが、アレルギー症状を持つ人はがんに対する「免疫監視機構」が強化されている可能性があります。私たちの体内では、年齢とともに遺伝子に傷が積み重なり、毎日たくさんのがん細胞が発生しています。しかし、免疫細胞が常にがん細胞を監視し、水際で殺してくれています。ただ、がん細胞はもともと自分の細胞ですから、免疫が異物と認識できない場合があります。免疫の監視を突破して増殖し、塊をつくったものががん病巣です。もっともぼうこうがんや前立腺がんは花粉症の人にかえって多いというデータもありますから、過信は禁物です。
環境省は2月1日、全国各地で観測した花粉飛散量のデータの公開をホームページ上で始めました。5月末まで、リアルタイムで飛散状況を確認できます。「はなこさん」で検索してください。

社会的ジェットラグ(時差ボケ)慢性的に心身の健康に影響

 

 生活上の事情で睡眠のリズムが狂う「社会的ジェットラグ(時差ボケ)」が問題になっています。人には睡眠をはじめ生理状態の1日のリズムをつかさどる「生物時計」が備わっていますが、これと社会生活上の時間のミスマッチが起きることや、それに伴う心身の不調のことを社会的ジェットラグと呼びます。睡眠時間の減少や体調不良につながり、仕事の効率低下や生活習慣病の原因にもなります。
社会的ジェットラグが心身に及ぼす影響は通常の時差ボケの場合とよく似ているものの個人差も大きい。午前中に能率が上がる人を「朝型人間」、夜に調子が上がる人を「夜型人間」と呼ぶが、これはその人の体内時計のタイプの違いによる。国立精神・神経医療研究センターなどの調査によると、日本の成人の10%が強い夜型、20%が夜型で、30%が朝型、40%が中間型という。
この中で社会的ジェットラグの影響を特に受けやすいのが夜型の人です。遅くまで起きていることが多い半面、現実生活では出勤や登校、家事などのため早朝に起きる必要があるため、朝型や中間型に比べて睡眠が十分にとれず、いわゆる「睡眠負債」をため込みやすくなる。その結果、休日に寝だめをすることになる。そして、平日の前半に起床困難、眠気、集中力の低下といった心身の不調を感じる。これが社会的ジェットラグの典型的なパターンです。年齢が若いほど社会的ジェットラグは大きく、30代までの半数が1時間以上の社会的ジェットラグが認められているとの研究結果があります。社会的ジェットラグは、海外渡航やシフトワークの場合と比べて時間のズレの度合いは小さいものの、慢性的に心身の健康に影響することが、海外での研究で明らかにされました。生活習慣病や精神状態への影響も指摘されている。ニュージーランドでの調査では、肥満やメタボリックシンドロームの数値が社会的ジェットラグが大きい人ほど有意に高かった。またブラジルの調査では、社会的ジェットラグが2時間を超えると、抑うつ症状が有意に強くなることが判明したそうです。
対策として、よい眠りや目覚めのためには体内リズムを整えるのが重要となる。リズムが乱れがちな週末も、寝る時間と起きる時間を一定にすることが必要です。思うように睡眠時間をとれないのは現代人の宿命ですが、夜型生活や無理な朝活を見直すなど工夫の仕方をする必要があります。眠っているときと起きているときのメリハリを付けることが大切です。朝起きたらできるだけ朝日を浴びる。日光のような強い光は体内時計をリセットする効果があります。また昼2時すぎに眠くなるのは正常な体内リズム。昼食後に10~20分仮眠するのはリズムを整えるのによい。就寝直前にスマートフォンなどを見ると、寝付きが悪くなるので注意しましょう。

2019-02-14 09:27:00

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2019年1月

2019年あけましておめでとうございます。
皆様にとって良い一年となりますことを祈願いたします。
今年も皆様の健康に役に立てるよう
スタッフ一同努めさせていただきます。

本物の風邪は受診の必要なし 基本は「おとなしく寝ている」こと

 

 風邪はありふれた病気の一つであり、多くは数日から1週間程度で自然に治ってしまう。
一方で「汗をかくと風邪が治る」「風邪は抗生物質で治る」など、間違った認識を持っている人も少なくない。風邪とは「自然に良くなる上気道のウイルス感染症」のことです。上気道とは気道の上の部分に当たる鼻、のどのこと。ここにウイルスが感染することで風邪を発症する。薬などを飲まなくても、放っておいてもやがて治ってしまいます。つまり、本当に風邪であれば、わざわざ医療機関を受診する必要はありません。ライノウイルスやコロナウイルスをはじめ、風邪の原因となるウイルスは200種類以上あります。そのすべてのウイルスに効く薬はありません。一般に風邪薬と呼ばれる薬は対症療法の薬。「熱を下げる」「鼻水を止める」などの症状を抑える作用があるだけで、風邪の原因であるウイルスを殺すわけではない。抗生物質(抗菌薬)は細菌を殺すが、ウイルスには効果が全くない。症状がつらいときは対症療法の薬を飲むのもいいが、それなら薬局やドラッグストアで市販薬を買えば済むのです。

ただし、健康な大人が医療機関を受診する必要がないのは“本物の風邪”の場合だ。風邪のような症状であっても実は深刻な病気だったということもある。風邪がきっかけで肺炎などを起こすこともある。いわゆる「風邪をこじらせる」という現象で、風邪のウイルスによってダメージを受けて免疫力が落ち細菌感染する。

では、咳、鼻水、のどの痛みがあり、風邪の可能性が高いとき、どう対処するべきだろう。症状が軽ければ「こじらせないようにするため体に負担をかけないよう注意すべきですが、マスクをして、風邪を広めないように注意する。ただし、熱が38℃近くある、だるい、といったときは仕事を休んで寝ているほうがいいでしょう。

風邪をひいたとき、普段より布団を多くして「汗をかくと治る」と思っている人も少なくないだろう。眠っているとき汗をかくと、熱が下がり体調が良くなった気もする。汗をかくと気化熱によって体温が下がるのは確かだが、熱が下がったからといってウイルスが死ぬわけではない。 食欲がなければ無理に食事をしなくてもいいが、水分補給は心がけよう。風邪で熱が出ているときは、熱に伴い汗として出てくる水分が多くなるので、多めに水分を取るようにしたい。
アルコールは分解に水が使われるので脱水になりやすいうえ、眠りの質も悪くします。もっとも、タマゴ酒のように少量のアルコールであれば、体を温める効果もあっていい。

風邪には有効な根治薬が存在しないが、一方で亜鉛やビタミンCなどのサプリメントが風邪に効くという話もときどき耳にする。しかし、いまだに明確な質の高いエビデンス(科学的根拠)は出ていません。
のどの粘膜を刺激するので、タバコも吸わない。長風呂はいけませんが、短時間の入浴やシャワーなら構いません。あとは、おとなしく寝ているだけでいい。通常の風邪なら2~3日程度で自然に治るはずです。

冬場はインフルエンザが流行します。インフルエンザは唯一治療薬のある風邪です。急な発熱、頭痛、関節痛、全身のだるさ、突然増える咳には病院に受診しましょう。若い人や体力のある人は高熱や節々の痛みなどの激しい症状が現れやすいが、高齢者や体力のない人では強い症状があまり出てこないことも多いので注意が必要です。
問題は「風邪だと思っていたら違う場合です。数日たっても風邪症状が取れなければ肺炎や副鼻腔炎などを併発している可能性があります。「いつもと違うな」と思ったら病院に受診することをお勧めします。

2019-01-08 11:39:19

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