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2014年4月

2014年4月

長年悩まされた花粉症

長年悩まされた花粉症
最近の研究では5人に1人が発症しているとの報告もある花粉症。小児期の発症者も増えており、若年発症者では重症化する傾向があるそうです。花粉症は人それぞれ重傷度や症状の出方が違います。各人にあわせた治療の選択が必要です。そんな中、新たな治療として注目したいのが舌下免疫療法です。これは花粉症を引き起こすアレルギー物質であるスギ花粉のアレルゲン(抗原)を毎日少量ずつ投与し、体にスギ花粉に対する「慣れ」(免疫寛容)を生じさせて症状が出ないようにする治療。症状を抑える「対症療法」である従来薬に対し、舌下免疫療法は花粉に対するアレルギー反応が起こらないようにする「根治治療」ともいえます。従来から免疫療法はあったが、注射剤のため、頻回な通院が必要で、患者の負担が大きかった。
新薬「シダトレンスギ花粉舌下液」での治療は、自宅でアレルゲンを含んだ少量の液剤を毎日、舌の下にたらす。最初はごく少ない量から始め、徐々に増やし、維持量に達したら、その後は毎日一定量を使い続ける。効果は少しずつ表れ始め、1年半後以降はほとんど対症療法薬を使わなくてもよくなったり、症状が全く出ない状態、つまり「完治」するケースも多いという。ただし、花粉飛散がはじまる2カ月以上前に治療を開始する必要があります。今年の10月以降に保険適応になる予定です。耳鼻咽喉科で相談してください。


スギ花粉症の舌下免疫療法は、オンシーズンを避けて開始

【治療法】
 スギ花粉のアレルゲン(抗原)を含んだ液剤を、毎日1回、舌の下側にたらす。
【開始時期】
 スギ花粉が飛散し始める2カ月以上前に服薬を開始する。花粉症の季節が終わった後から、始めることもできる。
【増量期】
 治療開始から2週間が増量期。最初は、少ないアレルゲンの量から始め、2週間かけて少しずつ増量する。
【維持期】
 薬剤量が維持量に達したら、あとは毎日、一定量を舌の下に投与する。2年間続けることが望ましい。
【効果】2年の間に効果は少しずつ高まっていく。これまでの研究で、花粉症から完全に解放される人は30~40%ほどだが、残りの人も症状が軽減され、薬を飲まなければいけない期間が大幅に短縮されることが分かっている。治療に要する期間は最低二年。途中で一週間でも飲み忘れがあれば、治療が振り出しに戻る可能性がある。中途半端にできません。長期の海外出張などが多い人は、開始時期の見極めが大切です。このほか、原因物質に関係なく、さまざまな刺激で症状が出る鼻過敏症や、通年性のアレルギー性鼻炎の人には、スギ花粉症の舌下免疫療法は効きません。2から3年継続する必要がある、対象は12歳以上です。
また副作用としてアナフィラキシーショックがあります。これは口や手足のしびれ、じんま疹(しん)、冷や汗などで始まり、しだいに脈が非常に弱くなり、血圧が急激に低下するのが特徴です。最悪の場合、呼吸困難や失神など激しい症状を呈し、治療が遅れると死亡することもあります。その他の主な副作用として、口内炎、舌下腫脹、咽喉頭そう痒感、口腔内腫脹、耳そう痒感、頭痛などがあります。
薬をやめたり、減らすことができ、いいことばかりのように見える減感作療法ですが、何と言っても手間と時間がかかります。また、少量とはいえアレルゲンを体内に入れるわけですから、それでアレルギーが起こる可能性もあります。花粉症のような症状が出たり、喘息発作やひどい場合にはアナフィラキシーという過激な反応が起こり、命に関わることもあります。
他によい治療法(薬)があること、効果が人によってまちまちで予測できないこと、舌下免疫療法は手間がかかる・費用がかかる(三割負担で年間15,000円前後?(薬価未定))、粘膜焼灼のような手術(当院で施行しております。もちろん日帰りです)の方が確実に効果が上がる、スギ花粉症のかたは他のアレルゲンを持っていることが多いなどが理由で、どの程度普及するかは不透明です。

2014-04-03 13:13:24

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