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2017年1月

和食

和食

2017年 新しい年を迎えました。それぞれの患者さんにさらに満足していただけるよう今年も努力してまいります。よろしくお願い申し上げます。
 正月といえばおせち料理を食べるという習慣が一般的です。最近では伝統的な和食だけではなく、中華や洋食のおせちも多くなってきました。3年前、和食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されました。新鮮で多様な食材と素材の尊重、優れた栄養バランスなど健康面でのメリット、自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛りつけ、年中行事との密接な関わりの4点が評価されました。

 しょうゆの多用による塩分過多が胃がんの原因になる点を除くと、和食は低カロリー、低脂肪で、魚介類、大豆、海藻、緑茶の摂取が多く、とてもヘルシーです。しかし、和食といっても時代とともにその内容が変わってきています。1人当たりのコメの消費量が半減した一方、肉類などの動物性タンパク質は2倍、脂質は3倍になっています。日本人が過去に食べていた食事を粉末にしてマウスに与えたところ、1975年当時のメニューがもっとも健康長寿をもたらし、がんも少なかったという研究結果があります。75年型の食事の特徴は「多様性」です。大豆製品や魚介類、野菜、果物、海藻、きのこ、緑茶など、いろいろな素材を少しずつ食べる。こんなふうにバラエティーに富んだ食材を使うことは、がん予防の面でも有用です。

 多くの日本人は、食べ物は基本的に安全であり、残留農薬や添加物だけが危険だと誤解しているようです。しかし、天然の食材にも、発がん性のある物質はたくさん含まれています。その代表が、土壌中に存在し、コメやヒジキに多く含まれる無機ヒ素です。天然物質の中で、最も発がんリスクが高いとされています。ハムやソーセージなどの加工肉にも発がんリスクはありますし、ジャガイモなどを加熱すれば発がん性のあるアクリルアミドが発生します。一見安全に見える天然の食材にも、さまざまな危険が潜んでいるのです。和食の良さは魚介類、野菜、大豆などの多くの食材をバランスよく食べることにあります。食事にも気を付け、今年も健康で1年過ごすことが出来ますよう祈願いたします。


 
 

二日酔い

二日酔い

 二日酔いの原因はアルコールの飲み過ぎによる脱水状態、体内で過剰に発生したアセトアルデヒドの作用、胃の炎症などが主に考えられています。それぞれ不調をきたす理由を理解したうえで、対策を講じるとよいと思います。

 アルコール類には利尿作用がありますので、おしっことして水分を外に出してしまいます。加えて、おつまみには塩分過多のものが多く、これを排せつするためにも水分が使われてしまいます。二日酔いの翌朝の体内は、水分不足でカラカラです。こうした脱水状態は、頭痛やめまいなど、様々な症状を引き起こします。このため、二日酔いの朝にまず行うべき処置は、水分を補給すること。特にお勧めなのは、塩分や糖分が含まれ、吸収もいいスポーツドリンクです。二日酔いのときは胃が荒れていることが多いので、真水よりは少し塩分が入っていたほうが胃にやさしく、刺激も少ない。さらに、尿の排出に伴って、糖分も不足していることが多く、これがだるさの原因になりますので、糖分の補給もある程度は必要です。

 二日酔いの2つ目の原因であるアセトアルデヒドとは、アルコールが体の中で代謝される際に生じるものです。体に入ったアルコールのほとんどは肝臓で代謝されますが、体が処理できる量であれば、筋肉や脂肪組織に運ばれて二酸化炭素と水に分解され、呼気や尿となって身体の外へ出ていく。しかし、アルコールの量が多過ぎると、分解しきれなかったアセトアルデヒドが血中を巡る。アセトアルデヒドは毒性が強く、吐き気や頭痛など二日酔い症状の原因となるのです。

 アルコールは胃を刺激して、食べた物を消化するための胃酸の分泌を促す。この胃酸は強い酸性で、空きっ腹でお酒を飲むと、胃の粘膜に刺激を与えやすい。胃のもたれや吐き気の症状がきつい時には、胃薬を飲んでください。特に吐いたりすると胃は荒れていますので、胃酸を抑える『制酸薬』が有効です。気分が悪いと手を口に入れて無理やり吐く方もいますが、かえって胃酸による逆流性食道炎を引き起こしてしまうので無理に吐かないように気を付けたい。

 一方で、頭痛がある場合はます脱水が原因と考え、水分を補給することが必要です。アセトアルデヒドによる血管の拡張作用が原因なら、血管を収縮させるカフェインを含むコーヒー、お茶が有効な場合もあります。それでも治まらないようなら頭痛薬を飲んでもいいです。

 二日酔いを避けるには、固形物を先にお腹に入れておくこと。アルコールは胃からも少しずつ吸収されるが、事前にちょっとでもお腹に入れておけば、そのスピードをかなり緩めることもできます。もう一つは、飲食の間にこまめに水を飲むこと。胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があります。さらに、飲酒後はアルコールの利尿作用によって脱水になりやすいので、それを防ぐ効果もあります。ともあれ飲酒は適量に限ります。