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2026年4月

「たん」は喉?それとも肺?

― 長引くせき・たんの正しい考え方 ―

朝起きると「たんがからむ」、せき込まないと外に出せない、といった症状に悩む人は少なくありません。多くの人は、喉にからむものをすべて「たん」と呼びがちですが、実は本当の「たん」は主に肺や気管支から出てくるものです。

喉にからむ「たん」の正体

喉に違和感があり、軽くせき払うようなせきで出るものは、実際には鼻水が喉に流れ落ちている状態(後鼻漏)であることが多いです。これは、副鼻腔炎(ちくのう症)やアレルギー性鼻炎が原因となります。
また、胃酸が逆流する胃食道逆流症
でも、喉の炎症によって「たんがからむ感じ」が出ることがあります。

肺や気管支から出る「本当のたん」

一方、肺や気管支の奥で作られるたんは、強く激しいせきをしないと出せないのが特徴です。これは、慢性気管支炎、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支拡張症などで見られます。 喘息の人も肺にたんがたまりやすく、さらに肺がんや結核といった病気でも、たんが出ることがあります。

せきが長引くのはなぜ?

風邪によるせきは、通常1~2週間で治まります。
しかし、3週間以上続くせきは、風邪以外の原因を考える必要があります。
せきは期間によって次のように分けられます。
•3週間未満:急性のせき(一般的な風邪)
•3~8週間:遷延性(せんえんせい)のせき
•8週間以上:慢性のせき
長引くせきで最も多い原因は、咳喘息(せきぜんそく)や喘息です。次に多いのが副鼻腔炎、三番目が胃食道逆流症です。

咳喘息とは?

咳喘息は、せきだけが症状として出る喘息の初期段階です。気管支に炎症があり、会話や少しの刺激でもせきが出やすくなります。
放置すると、本格的な喘息に進行することがあるため注意が必要です。

夜に悪化するせきは要注意

夜、横になると急にせき込んで眠れない場合、喘息や咳喘息が疑われます。 ただし、同じような症状が心不全でも起こることがあります。心不全の場合は昼夜を問わず息苦しさが続くのが特徴です。

まとめ

• 喉にからむもの=必ずしも「たん」ではない
• 本当のたんは、肺や気管支から出る
• 3週間以上続くせきは、風邪以外の原因を考える
• 咳喘息や喘息は命に関わることもある
「たかがせき」「いつものたん」と軽く考えず、長引く場合は早めに医療機関を受診することが大切です。