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2026年1月

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副鼻腔炎

 「黄色いねばついた鼻水」「匂いのある鼻水」は副鼻腔炎の可能性が高い。副鼻腔炎というのは、鼻の周辺にある副鼻腔という空洞に炎症が起こって膿がたまり、鼻詰まりなど不快な症状が表れる病気です。かつては蓄膿症とも呼ばれました。サラサラの鼻水が出て、くしゃみも出るというのは、典型的にはアレルギー性鼻炎で、花粉症やダストアレルギーが多いです。一方、黄色っぽくて、匂いもあって、ドロッとした鼻水というのは、副鼻腔炎のことが多い。

 副鼻腔炎も種類があり、大きくは細菌が感染して起こるタイプと、体の免疫異常やアレルギーで起こるタイプに分けられます。前者の細菌が感染して起こる副鼻腔炎というのは、例えば風邪の後に起こる急性の副鼻腔炎、それに虫歯が原因で起こる「歯性副鼻腔炎」というのもあります。一側の上あごの歯の虫歯がひどいとき、もう本当に歯の根っこのほうまで虫歯が進んでしまうと、距離的にすぐ近くの副鼻腔まで炎症が広がってしまうことがある。その特徴は、歯が悪い片側の鼻から、とてもくさい膿のような鼻水が出ることが多い。

 これら細菌感染によるものとは別に、アレルギーや免疫異常に関係する副鼻腔炎があります。代表的なものとして「好酸球性副鼻腔炎」があり、これは厚生労働省の指定難病にもなっています。原因はまだ完全に突き止められていませんが、慢性化して鼻のポリープ(鼻茸:はなたけ)が多発しやすく、嗅覚も落ちやすくなります。

 治療は細菌がつくタイプの副鼻腔炎でしたら抗生物質を飲む、歯が悪くて副鼻腔炎が起こっていたら歯の治療をするという治療をします。治療が長引く場合には、もちろん手術をすることもあります。一方、アレルギーに関係したような好酸球性副鼻腔炎ですと、基本的には抗生物質はそんなに効き目がなくて、スプレーするステロイド剤などがよく使われます。なかにはポリープが充満して強い鼻閉や頭痛がある場合には手術を要しますが手術をしてもポリープが再発する場合があります。
鼻の中の形に問題がある「鼻中隔弯曲症」だと副鼻腔の出口が狭くなるので、副鼻腔炎が起こりやすくなります。副鼻腔の形が原因でしょっちゅう副鼻腔炎を起こすという人は、手術をすることもあります。

 副鼻腔炎になると耳鼻科に行って抗生物質をもらって、悪化しないようにする人もいると思います。副鼻腔炎になりやすい人は鼻洗浄も意味はあります。鼻洗浄というのは、いわゆる「鼻うがい」です。生理食塩水を使って行うもので、専用キットや洗浄剤も市販されています。正しい濃度と温度の食塩水さえ使えば、専用の洗浄剤を買わなくてもできます。濃度1%程度、正確には0.9%の食塩水を作り、それで体温より少し高い38℃ぐらいにして洗浄することがポイントです。圧力が高くなりすぎると耳に入って聞こえにくくなる場合もあります。無理に奥まで入れようとしないほうがよい。コツは「えー」と言いながら右の鼻から入れて、左鼻から出します。「えー」と言うことで、のどちんこのところがグッと上に上がって、鼻と口が分離されるので右側から入れた水は口のほうに回らず、裏を通って反対の左側から出ていきます。ほかに鼻からザーッと入れて、口からワーッと垂れ流す方法でやってもかまいません。

 インフルエンザなどの風邪の後、鼻の症状が治らないようでしたら早めに耳鼻科に受診してください。鼻の症状だけでなく咳が長引く方もいます。アレルギー体質の方は喘息になっている方も多いので副鼻腔炎による咳か喘息の咳かは耳鼻科で診断する必要があります。