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2013年8月

日本人女性の平均寿命、2年ぶり世界一 男性は5位

日本人女性の平均寿命、2年ぶり世界一 男性は5位

2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94歳で、いずれも2011年を上回ったことが、厚生労働省の調査で分かりました。女性は2011年と比べて0.51歳延び、2年ぶりに世界一に返り咲きました。男性も0.50歳延びて過去最高を更新し、世界8位から5位に上昇しました。平均寿命は死亡率などをもとに、その年に生まれた0歳の子供が何年生きられるかを示す数値。2011年は多数が死亡した東日本大震災の影響で10年を下回ったが、12年は震災がなかったことや、がんや心臓病などの医療水準も向上したための死亡率改善のほか、自殺者の減少も平均寿命を押し上げる要因となったようです。主要50カ国・地域の中で女性は日本に続き、11年から0.4歳縮んだ香港が2位。男性はアイスランドが1位だった。日本人女性は1985年から26年連続で長寿世界一を守ってきたが、2011年にトップの座を香港に譲った。死因の1位はがんですが、2位は肺炎です。肺炎球菌ワクチンをもっと積極的に打つことを勧めます。

日本人のためのがん予防法
    -現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づいたがん予防法

日本人のためのがん予防法

国立がん研究センターは現状において推奨できる科学的根拠に基づいた、日本人のためのがん予防法を公表しています。この内容は、現状での研究結果であり、今後修正、削除等の可能性があります。なお、各項目についての詳しい解説は国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部の「生活習慣改善によるがん予防法の開発に関する研究」ホームページの「日本人のためのがん予防法」でご覧になれます。

1.喫煙⇒たばこは吸わない⇒たばこを吸っている人は禁煙を。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。
2.飲酒⇒飲むなら、節度のある飲酒をする。
飲む場合は1日当たり、日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウイスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度。
3.食事⇒偏らずバランスよくとる。
* 食塩は1日当たり男性9g、女性7.5g未満、特に、高塩分食品(塩辛、練りうになど)は週に1回以内に。
* 野菜や果物不足にならない。野菜・果物を1日400g(例えば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい)。
* 飲食物を熱い状態でとらない。 
  さらに、ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉や牛・豚・羊などの赤肉(鶏肉は含まない)は大腸がんのリスクを上げることが国際的に知られています。
4.身体活動⇒日常生活を活動的に過ごす
 例えば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分 程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。
5.体形⇒成人期での体重を適正な範囲に維持する(太り過ぎない、やせ過ぎない)
中高年期男性のBMI(体重(kg)/身長(m)2)で21~27、中高年期女性では19~25の範囲内になるように体重を管理する。
6.感染⇒肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。
地域の保健所や医療機関で、1度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。
 そのほかにもがんとの関連が示唆されているウイルスや細菌にヒトパピローマウイルスと子宮頸がん、ヘリコバクター・ピロリ菌と胃がんがあります。
 がんは多数の要因が複雑に折り重なって長い時間をかけて発生してくるものであり、1つの要因のある値を境に急にがんのリスクが上がったり下がったりすることはむしろまれでしょう。従って、この目標値より少しでもはずれたら意味がないというものでもありません。がん予防法を具体的に実践に移すための手掛かりとして、ひとつの目安とお考えください。

花粉症は夏から秋へ・・・イネ・キク科の雑草が原因

花粉症は夏から秋へ・・・イネ・キク科の雑草が原因

 最近は夏に生い茂るイネ科の草が原因で症状が出る例も多く、花粉症はいつでもかかる「通年病」になりつつある。6月以降に飛ぶのは主にイネ科の植物の花粉です。スギの場合は日中に風が強まるとともに山林から花粉が飛んでくるので昼ごろに花粉症がひどくなる人が多いが、イネ科の植物が原因だと朝から症状が出やすいという。花粉症を起こすイネ科の植物として、イネのほかスズメノテッポウ、カモガヤ、オオアワガエリ、ホソムギなどがあります。普段は道ばたにある「雑草」としてみているものです。市街地にもかなり生えています。イネ科の植物は花粉はそれほど遠くまでは飛びません。数十メートルの範囲という。土手の緑地で運動会を開き、大勢の子どもたちが走ると大量に花粉が舞います。ひどい場合は「枯草熱」と呼ぶ症状になり、37度台後半の熱が出て皮膚や目が赤くなって体がだるくなることもある。花粉症患者の3分の1~4分の1で発熱があるという。風邪だと思って来院し、初めて花粉症だと知る患者もいます。

 イネ科の植物が花粉をつける夏のピークを過ぎると、今度はキク科のヨモギやブタクサが花粉が飛びます。高速道路ののり面などに多く、周辺で大量に飛ぶときがある。スギ花粉症の患者は、イネ科などの植物の花粉症にもなる可能性が高いので花粉症の症状が続くようなら受診してください。