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2015年3月

さまざまな不眠症・・・それは病気かもしれません

SAS 1.日中に強い眠気に襲われる 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 

「夜中、息が止まっていることがあるよ」。家族などにこんな指摘をされたことのある人は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の恐れが。肥満の男性の病気と思われますが、実は、女性でも、気道のハリを保っている黄体ホルモンが出なくなる閉経後には増えます。
 口と鼻からの気流(空気の流れ)が10秒以上止まる「無呼吸」か、気流が低下する「低呼吸」が1時間当たり5回以上あったときにはSASと診断されます。

 
胃食道逆流症 2.ムカムカして目が覚めたり、眠れなかったりする 胃食道逆流症

「週3回以上胸焼け」がある人の7割は睡眠障害があるといわれています。腰の曲がった60歳以上の女性や40歳以上で肥満の男性に多い病気ですが、30~50代の女性でも、暴飲暴食をしたときやウエストを締め付けるような服装をした日の夜に胸焼けや逆流が起きやすい。脂っこいものを食べすぎたり、ストレスが多かったりすると、胃酸の分泌が多くなり逆流が起こりやすく、酸に弱い食道を荒らしてしまうのです。

 
   
この病気のNGは ・食べてすぐに横になる ・辛いものの食べすぎ
・補正下着やベルトなどで体を締め付ける ・食べすぎ 飲みすぎ
寝汗 3.汗をかいた不快感で目覚める、寝覚めが悪い 寝汗

 寝汗と微熱が続く人は 悪性の病気のサインかも?  寝ている間は、体温調節のために誰もが汗をかく。しかし、不快感で目が覚める日が続くと、心配になります。寝汗の大半は布団のかけすぎ。しかし、頻度は低いが微熱が続いているときには、結核や悪性リンパ腫の危険性があります。

 40~50代の女性で、首筋や顔だけに汗をかく人は更年期のホットフラッシュが睡眠時に起きている可能性があります。日中も顔のほてりや汗が気になるようなら婦人科へ。強い不安などのストレスが原因で自律神経が乱れ、体温調節がうまくできなくなって寝汗をかく場合もあります。一方、全身性発汗が続き、疲れやすい、食べているのにやせる、眼球が飛び出た感じがするという場合は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の可能性があります。

 眠りの質が上がるのは体にいいことです。具体的には、

  • ストレスに強くなる
  • 疲れが取れて 気持ちも前向きに
  • 代謝が良くなり太りにくく!
  • 免疫が上がり 病気になりにくく
  • 頭がスッキリ 気持ちも前向きに
  • 潤いとツヤ、ハリがある 美肌を保てる
  • 酸化を防いで アンチエイジングに

 睡眠が6時間未満だと、明らかに昼間の仕事の効率が落ちる。その結果、労働時間がかえって長くなったり、仕事への意欲も低下したり、と昼間の活動の質も悪くなります。睡眠には、体を休ませるだけでなく、体の細胞の再生や、ストレスに備える働きもあります。30代以降になると、眠りは浅くなる傾向があり、夜中に目が覚める中途覚醒が起こるなど、熟睡感も減ってしまう。加齢だけでなく、大きなストレスを抱えて眠れない場合も、やはり睡眠の質は下がる。深い睡眠を十分に取る必要があります。深い睡眠には特に入眠後3時間の間に訪れる徐波睡眠と呼ばれる最も深い睡眠がその質に関わります。

 眠りの質を高めるために、忘れてはならないのが、体内時計の存在です。体内時計は私たちの体の中のあらゆる器官にあり、昼の時間には活動モードに、夜には休息モードに切り替わりながら、1日のリズムを刻んでいるなかでも脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という領域には、全身に向けて指令を出す“親時計”があり、臓器などにある“子時計”が、指令を受けている。少々厄介なのは、体内時計は個人差もあるが、1日が約25時間と、本当の1日24時間周期とは、ズレがあること。生活習慣が乱れていると、どんどんズレが広がり、睡眠トラブルの原因にもなる。 そのために毎日リセットが欠かせないのだが、リセットボタンを押してくれるのが「光」と「食事」。強い光を浴びると、その情報が眼から伝わり、脳内の親時計がリセットされ、夜でも強い光が眼から入れば「朝だ」と認識して活動モードにスイッチが入る。それは体内の臓器にある子時計にも伝わる。子時計が「朝」なのに、親時計が「夜」だったりすると、体は混乱し、睡眠も影響を受けてしまう。睡眠の質のためにも、体内時計のリズムを整えることが肝心だ。
さらに、睡眠の質を高めるために意識したいのが、体温だ。体温は起床後から上がり始め、夕方の16時から18時を境に下がり始めます。就寝前になると深部体温が0.5°から1.0°ほど急激に下がります。その働きを利用して、入浴などでいったん体を温めると、体温が下がるときにスムーズに入眠モードに切り替わります。