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2017年6月

5月31日は世界禁煙デー

5月31日は世界禁煙デー

 5月31日は世界禁煙デーです。世界保健機関(WHO)がたばこの害を訴えるのが目的。WHOは30日、喫煙による死者は世界で年間700万人以上に達し、その8割以上が低・中所得国に集中していると発表した。喫煙は健康被害などをもたらし、貧困を生む原因になっていると警告しています。健康被害に伴う医療費などで1兆4千億ドル(約155兆円)の経済損失を与えていると指摘。たばこの課税強化と値上げが有効としています。吸い殻には発がん性物質を含む7千以上の有毒化学物質が含まれますが、1日に販売される150億本のうち100億本以上がそのまま廃棄されている。また、WHOは喫煙関連の医療費は1人当たり約56ドルで、家計や各国の財政に大きな負担になっていると報告しています。世界保健機関(WHO)のアサモア・バー事務局次長は厚生労働省を訪れ、2020年の東京五輪・パラリンピックを契機に飲食店を含む公共の建物内での完全禁煙を実施するよう厚労相に要請しました。
 厚労省が3月に公表した受動喫煙防止に向けた規制強化案では、飲食店は原則禁煙としながらも喫煙室の設置を認め、小規模店は規制の対象外にするとしている。日本は現在、受動喫煙対策の評価で最下位のグループと言われ、厚労省案でも不十分と指摘されています。喫煙室を設けても煙が漏れるなどして受動喫煙の被害は完全に防げず、抜本的な規制強化が必要です。
 たばこを吸っている方はニコチン依存症=病気です。保険で若い方にも禁煙治療が受けられるようになりました。今は喫煙される方は本当に煙たがられているのです。ぜひ禁煙しましょう。

肝機能に異常がある人にウコンはよくない?

肝機能に異常がある人にウコンはよくない?

 ウコンといえば、肝臓に良い漢方と思っていませんか。飲み会前にウコンのサプリを飲んでいる人は多いかもしれません。だが、このウコン、脂肪肝の人などは悪影響が出る可能性があるという。日本肝臓学会が10年ほど前に、民間薬や健康食品など“病院でもらった薬ではない”ものによる薬物性肝障害の調査を実施しました。薬物性肝障害とは、文字通りクスリなどを摂取したことにより肝臓がダメージを受けることです。この調査の結果では、多種多様な原因があったのですが、原因の中で一番多かったのがウコンだったのです。ウコンによる薬物性肝障害は全体の4分の1と最も高い結果となりました。肝機能を高めると信じて飲んだはずのウコンが薬物性肝障害の原因の一つになっていたのです。ウコンのサプリには比較的多量の鉄を含むものがあります。しかし、鉄の含有量が記載されていないものがあるのです。鉄は一部の肝臓に悪影響を及ぼすことがわかっています。その代表が、C型肝炎や脂肪肝です。貧血予防に効果があることで知られる鉄ですが、摂取過多で肝臓に蓄積すると、フリーラジカル(活性酸素)を発生させ、肝細胞を傷つけ、炎症を悪化させます。線維化が進んで肝臓が硬くなれば、肝硬変や肝がんになる可能性も高まります。このため、脂肪肝の人にはウコンは制限した方がいい。同じく鉄を含むシジミなども同様です。鉄分は多く摂取した方がいいと思っている方が多いと思いますが、それは女性の話です。月経のある女性は鉄分を補給する必要がありますが、男性は鉄不足なることはまずありません。中でも日常的にアルコールを常飲する習慣のある方や脂肪肝の方は鉄過剰の傾向があるので注意が必要です。肝機能障害がない健康な人が、市販のドリンク剤をたまに飲む程度であれば、心配する必要はないようです。

軽度のいびきに口閉じテープ

軽度のいびきに口閉じテープ

 いびきがひどい方に多い息が止まる閉塞型睡眠時無呼吸症候群ですが、この患者さんに極めて有効な治療法がCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)です。これは鼻マスクを利用して空気を送り込み、圧力をかけ、気道を閉じないようにする治療です。このとき口呼吸すると鼻に送られた空気が口から漏れてしまい治療できません。このようなときに口にテープを貼って漏れないようにすることがあります。今までは怪我などでガーゼを固定するためのロールになったテープを切って使用していましたが専用テープが発売されています。口閉じ専用テープ「ネルネル」や「ナイトミン」があります。しっかりと固定されるようですのでついつい口呼吸する方は使ってみてはいかがでしょう。鼻閉がある方は使えませんのでご注意を。軽いいびきの方なら有効かも知れません。ただ、専用テープはやや高いのが欠点です。