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2011年1月

新年明けましておめでとうございます。
昨年後半は例年になく来院者数の増加で一部患者さんには待ち時間が長くなりご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
再診の方に対しては病院での待ち時間を減らせるよう努力いたしますが、各人の診療時間の短縮は不可能ですので皆様のご理解をお願いいたすところであります。 今年はスギ花粉症の来院者が増加すると予想されます。当院では予防的投与は勧めていませんが、各自花粉症の症状が出始めたらできるだけ早く治療を開始していただくよう努力して下さい。

禁煙治療が通常通り行える態勢が整いました

禁煙治療が通常通り行える態勢が整いました

昨年末に禁煙治療薬の供給不足のため新規患者さんにお待ちいただくようご案内していましたが、今年からは通常通り治療が行える態勢が整いましたので、今年こそは禁煙する意志がある方は是非内服薬で禁煙を成功させて下さい。 市販されている電子たばこの一部製品の液体から微量のニコチンが検出された問題で、吸引時に出る霧状の蒸気にも11銘柄にニコチンが含まれていることが厚生労働省の調査で分かりました。
これらの製品はいずれも販売は中止されました。
国民生活センターの調査でカートリッジ内の液体からニチコンを検出。うち9銘柄は包装などに「ニコチンを含まない」との表示があった。
問題の電子たばこはほとんどが中国などの海外製とのことです。 口寂しさのために安易に電子たばこに手を出さない方がよいと思いますし、たばこに未練が残っているということで禁煙成功率も下がることでしょう。

ビール腹、酒が主因ではなし

ビール腹、酒が主因ではなし

酒好きな人が太っていると、「ビール腹」といわれたりする。まるでビールがおなかの中にたまっているかのようだが、本当にそんなことがあるのだろうか。 まず、アルコール飲料のカロリーについて、メーカーによれば、例えば350ミリリットルのビール缶1本のカロリーは、平均約150キロカロリー。
コンビニで売っている梅干おにぎり1個分に相当する。清酒1合は、それよりも少し多い。このカロリーの大部分はアルコール分によるものだ。ところが、アルコール自体は、体内で水と炭酸ガスに分解されるか、汗や尿として排せつされてしまうので、カロリー源として残らない。実際にカロリー源となるのは、ビールでは大麦、清酒なら米、ワインはぶどうなどのエキスによるもの。
その量は少なく、ビールも清酒も公表されているカロリーの4分の1ほど。
アルコール飲料は本来、低カロリーといえる。海外で実施された大規模調査でも、アルコール飲料だけでは太らないことが立証されている。 また、2千人の健康な男女を対象に行った調査でも、毎日お酒を飲んでいる人と、そうでない人とで、肥満度(BMI)に差はなかった。お酒を飲んで太るのであれば、原因の一つは一緒に食べる料理のせいと考えられる。
また、長時間座ったまま飲んでいれば、摂取カロリーの割に消費カロリーが少なく、太る。

さて、どうしてビール腹になるのでしょうか?
メタボリック症候群が注目されるようになり、ウエストの引き締め効果をうたった民間療法が多い。
しかし、科学的に検証した研究から、ウエストだけがスマートになる方法は存在しないことが分かってきた。ウエストは体重と並行して増減しているにすぎない。
もしビール腹のようにおなかが出てきたら、単に太ったということだ。
おなかが出てくる理由がもう一つある。年をとるにつれ、腹部の筋肉などが緩んでくる。そのため一層、おなかが目立ってしまう。
お酒を飲むだけで太ったり、おなかが出たりすることはない。
何かのせいにする前に、まずダイエットと運動だ。その上で、ほどほどのお酒を楽しもう。
数々の大規模調査の結果をまとめると、健康のための運動は、種目にこだわる必要はない。「1日に30分程度」「週に3回以上」、何らかの運動をすることが間違いなく健康増進につながる。

 

手術を受けたあとは絶対安静というイメージが強いが、乳がんの手術を受けた人たちを無作為に2つのグループに分け、一方には術後2日目に退院してもらい、他方は7日目とし、健康状態を比べた報告があります。 その結果、早く退院した人たちの方が傷の治りが早く、自覚症状も少なくなっていた。退院後の医療費も、早く退院した人の方が安くすんだという。もし早過ぎる退院が体調に悪影響を及ぼしていたとすれば、治療費は増えていたはずだ。

 

人間の体は、絶えず動き回っていることで健康が保てるようにできている。
健やかなときも、病めるときも、運動は最新医療に勝ることをエビデンス(科学的根拠)が示しています。