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2012年9月

そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。

そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。

朝夕涼しくなってきました。そろそろ秋の花粉症の季節になってきました。ブタクサやヨモギ、カナムグラなどの雑草類やイネ科の植物が原因です。雑草類は8月中旬から10月末にかけて、イネ科の植物は3月中旬から10月末にかけて、花粉を飛散します。鼻水や鼻づまりだけでなく、喘息の症状が出ることもあり、注意が必要です。

気管支喘息の患者さんは鼻炎を合併することが多く、鼻炎が喘息の症状に影響を及ぼすことはよくあります。アレルギー性鼻炎の人の経過を見るとそうでない人より将来喘息の発症率が非常に高いことがわかってきました。つまり喘息の発症の危険因子の一つとしてアレルギー性鼻炎があるということです。鼻から肺までひとつの気道という道つながっていて共通のアレルゲンで炎症を引き起こしているのです。咳の続く子供でかつ鼻汁が多い子供は鼻の掃除を行うだけでかなり咳が改善することを良く経験します。鼻炎はアレルギーだけでなく副鼻腔炎も喘息に影響します。気道は直接観察することは困難ですが鼻腔は簡単です。鼻腔をみれば気道の状態を推定することは容易です。

風疹の記録的増加続く

風疹の記録的増加続く

今年(2012年)、風疹が全数報告となった2008年以来の大流行を記録しています。日本で風疹は過去に5~6年ごとの大きな流行を繰り返しています。今回の流行は昨年(2011年)、複数の地域の職場で起きた30~50歳代の男性を中心とした集団発生に端を発しており、国や自治体が積極的に対策を呼びかけています。発症年齢の中心が30歳代をピークに20~50歳に幅広く分布。幼児期と中高生への麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの2回接種導入により、風疹は今や小児の感染症ではなく、「出産育児世代の男性に多い感染症」となっています。風疹にかかると発熱や発疹、リンパ節の腫れなどがみられるが、症状は比較的軽い。まれに脳炎などを併発したり、ひどい関節痛に悩まされたりすることもある。最も怖いのは、妊婦が感染することで胎児に先天異常が生じる「先天性風疹症候群」だ。妊婦を通じて胎児がウイルスに感染すると、臓器を作るための遺伝子の働きなどを妨げられ、正常な臓器や器官ができなくなります。このため、生まれる子供に心臓病や難聴、白内障などが起こる。発生頻度は妊娠1カ月以内だと50%以上、2カ月以内で20~30%で、妊娠初期の感染に特に注意する必要があります。風疹ワクチンが開発されたのも、約50年前に米国で風疹の大流行があり、先天性風疹症候群の子供が多数生まれたのがきっかけです。7月感染症発生動向調査では、風疹女性患者の70%以上が15~44歳の「出産年齢」に該当していることも明らかにされている。また、流行地域では学校や職場・施設での集団発生が起こっている他、非流行地域からも妊婦や妊婦の家族での感染や妊婦の同僚がいる成人での感染事例が報告されています。風疹ウイルスは飛沫感染なので、理論的には半径2m以内の人にしか感染しない。しかし、風疹の症状ははっきり出ないことも多く、「職場や家庭で2m以内の距離の“濃厚接触”は日常的にあること」と一般的な感染予防策だけでは十分とはいえないと指摘する。

これらのことからも、妊娠している、あるいはその可能性のある女性が自分だけで風疹ウイルスの感染に注意することはほぼ不可能です。現在の流行状況で速やかな接種が求められるのは、職場や外で妊娠の可能性がある女性や妊婦に接触する可能性がある20~50歳代の男性。次いでMRワクチン2回目の定期接種の3期(中学1年相当)、4期(高校3年相当)相当の男女だという。また、母親が妊娠している可能性が3期、4期より高い2期(小学校入学前1年間)の男女も含まれる。風疹だけでなく、妊娠女性が麻疹に感染すると流産や早産のリスクが高まるため、風疹単独ワクチンではなくMRワクチンを選んだほうがよいようです。接種した場合は、2カ月ほどは避妊することも忘れないように。