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2015年5月

PM2.5が肌老化の原因に

PM2.5が肌老化の原因に 健康への影響が懸念されるPM2.5。春は特に影響が大きい。吸い込んだときに肺のフィルターを通過して奥まで達しやすくなります。肺に刺激を与え、ぜんそくや気管支炎の原因になります。大気汚染微小粒子の問題は世界的にも関心が高く、研究が進んでいます。
  シミやシワ、たるみなど肌老化の原因の8割近くは、紫外線や喫煙、環境ストレスなど外的な要因──。こうした研究成果が知れ渡り、特に「紫外線を防ぐ」ことは今や美容の常識。今、皮膚科医が注目しているのはPM10(=10マイクロメートル)以下の微小な大気汚染物質による肌への悪影響。地上に到達する粒子状物質(PM)は、極めて小さな粒子と小さな液体の複合体。PMの大きさは汚染物質が皮膚に浸透する速度と影響度に直接関係する。PM2.5は私たちの毛穴の約20分の1以下。現在では世界人口の80%がPM2.5にさらされているというから深刻だ。肌表面に付着した微小汚染物質は、肌内部のたんぱく質やバリア機能にダメージを与え、大小のシワ、乾燥、色素沈着などの要因に。また、紫外線と大気汚染物質は互いに作用し、さらに悪影響を及ぼす可能性がある。それを防ぐには、紫外線と微小汚染物質から肌を守ること。一日の終わりには毛穴やキメに入り込んだ汚染物質をしっかり取り除く洗顔を。

日光浴不足などビタミンD欠乏による「くる病」

日光浴不足などビタミンD欠乏による「くる病」 くる病は成長期にカルシウムを骨に沈着させる働きを持つビタミンDが不足し、骨が軟らかくなって変形や成長障害を起こす。遺伝性の場合もあるが、ビタミンDが不足しているケースが大半です。歩き始める1歳ごろに発覚し、足に負荷がかかってO脚などになりやすい。血中のカルシウム濃度が下がり、けいれんを起こすこともある。戦後間もない時期など、栄養状態が悪い時代に日照時間の少ない北日本を中心に多くみられた。その後患者は減少、20年ほど前はほとんど確認されなかったが、ここ十数年全国で報告が相次ぐようになった。背景として、日光浴の不足やアレルギーによる食事制限と言われています。ビタミンDは紫外線に当たると体内で合成される。1980年代ごろから欧米を中心に紫外線による皮膚がんの発生が問題視されるようになり、日本でも「紫外線は良くない」という風潮があります。適度な日光浴やバランスのとれた食事などに気をつけてほしい。

繰り返す口内炎、放置は禁物 感染防止・栄養補充を・・・重病が潜む危険も

繰り返す口内炎、放置は禁物 感染防止・栄養補充を・・・重病が潜む危険も口内炎とは口の中の粘膜が炎症を起こした状態の総称だ。痛みが気になって食欲がなくなります。口内炎など我慢すればよいと、簡単に片付けるわけにはいかない。大半は2週間ほどで治る。多くは「アフタ」という赤い縁で囲まれた部分が壊死(えし)し、白くなるタイプです。ウイルス感染なら熱が出ます。同じ口内炎でも、原因不明のまま繰り返すものを「再発性アフタ」という。詳しい原因は特定されていないが、理由はいくつか考えられている。まず、口の中をかんでしまったり硬い食べ物で傷ついたりした場所は口内炎になりやすい。歯並びや歯のとがり方によっては同じ場所を傷つけやすい。精神的なストレスや睡眠不足なども影響すると言われています。食べ物の偏りも関連性があるとされ、亜鉛が不足している人が多い。女性では生理や閉経前後のホルモンバランスの乱れもかかわる。注意が必要なのは、粘膜の表面にできたがん「口腔がん」だ。口内炎に似た症状が長引いて2週間以上治らない場合や1センチメートル以上の大きなものだと、病院で組織を調べてもらった方が安心です。はしかや口や手足に水疱(すいほう)ができる手足口病などのウイルス感染が原因になると発熱しやすい。腸が炎症を起こすクローン病や潰瘍性大腸炎など、消化管粘膜の広い範囲で炎症が起こる病気でも口に症状が現れる。「たかが口内炎」と甘く見ずに、早めに病院に足を運ぼう。

9万人超の日本人でコーヒー摂取による死亡リスク低下を確認

9万人超の日本人でコーヒー摂取による死亡リスク低下を確認 コーヒーを飲む習慣は世界的に広がっており、わが国でも毎日コーヒーを飲む成人は最大で47%に上るとの報告がある。こうした中、コーヒーによる健康効果についてはこれまでにも数多くの研究が実施されている。今回、全死亡および5大死因による死亡とコーヒー摂取との関連について9万人超の日本人で検討した結果が発表されました。コーヒーを1日3~4杯摂取する人では、ほとんど飲まない人に比べ全死亡リスクが24%低下することが分かりました。また、5大死因別では心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクとの関連が認められましたが、がんとの関連は認められませんでした。特に1日のコーヒー摂取量が3~4杯の人では、ほとんど飲まない人に比べて心疾患による死亡リスクが36%、脳血管疾患による死亡リスクが43%、呼吸器疾患による死亡リスクが40%低かった。
コーヒーにはグルコースの吸収を減弱させたり、血圧を低下させる作用、血管内皮機能を改善するカフェイン、抗血栓作用があるピリジニウムが含まれています。カフェインは肺機能を改善するとも考えられています。