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2026年7月

オーラルフレイル(口の衰え)を予防しましょう…よく噛めば飲み込みや口の乾燥が改善

 高齢期になり身体・心・社会性の衰えにより虚弱になった状態を「フレイル」と呼びます。フレイルは健康と要介護の中間の状態ですが、早く気づき、栄養(食とお口の健康)・運動・社会参加といった生活習慣を改善することで、健康な状態に回復することが可能です。

 無意識による噛まない食事の選択は、オーラルフレイル(口の衰え)の「負の連鎖」の入り口となります。やわらかいものや、簡単に食べられる単品メニューを選ぶようになると、日々の食事でしっかり噛む機会や咀嚼(そしゃく)回数が確実に減っていく。
 例えば、やわらかく煮込んだ料理は、噛まなくても、口の中の動きだけで飲み込めてしまうことも少なくない。手足の筋肉と同じように、口の周りの筋肉も使わなければ徐々に衰えていく。さらに、こうした口腔機能の低下は、栄養状態の悪化や身体的フレイルの進行につながります。
 オーラルフレイルは、初期の変化に気づくことができれば、口の機能低下の予防や改善が期待できます。そこでやってみてほしいのが、5つの質問に答えることで、自身の口の状態を確認できるオーラルフレイルのセルフチェックです。

オーラルフレイルのセルフチェック

  1. 自分の歯は20本以上ない                はい いいえ
  2. 半年前と比べて硬いものが食べにくくなった       はい いいえ
  3. お茶やみそ汁でむせることがある            はい いいえ
  4. 口の渇きが気になる                  はい いいえ
  5. 普段の会話で言葉をはっきりと発音できないことがある  はい いいえ

 5つの項目で2つ以上「はい」の方はオーラルフレイルの可能性あり

 口の機能を維持・強化するには、日々のメニュー選びや食べ方を見直すことが大切です。やわらかいものに偏らず、意識して顎を動かす、つまり咀嚼回数が自然と増えるような食事にすることが基本になる。
 そのためには、普段のメニューも「噛む回数」を意識してください。例えば、「のどごし」のよいラーメンやうどんなどの麺類や、スプーンで流し込めるカレーなどは、噛む回数が少ない料理ばかりにならないようにしたい。
 また、「早食い」や「丸飲み」(よく噛まずに飲み込むこと)がクセになっていないかも注意しましょう。特に日々忙しい人は、食事時間を短縮しがちです。ある程度の時間をかけ、よく噛む食習慣をつけましょう。
 厚生労働省は、国民の健康増進や生活習慣病予防を目的として「噛ミング30(カミングサンマル)」を提唱しています。これは、食事の際に「一口当たり30回以上噛む」ことを目標とする取り組みで、十分な咀嚼習慣をつけることを目的としています。

噛ミング30の実践7カ条

  1. 一口30回、噛んで食べる
  2. 右で10回、左で10回、両方で10回噛んで食べる
  3. 飲み込もうと思ったら、あと10回噛む
  4. 食べ物の形がなくなるまでよく噛む
  5. 先の食べ物を飲み込んだら、次のものを口に入れる
  6. 口に食べ物が入っている間は、なるべく水分をとらない
  7. 一口食べたら、箸を置く
オーラルフレイルは、近い将来の全身の衰えを知らせてくれるサインです。
早く気づき、適切な対応をとることがとても大切です。