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2013年12月

日本の平均寿命と健康意識

日本の平均寿命と健康意識

寿命は世界的に延長しており、経済協力開発機構(OECD)の発表では初めて加盟34カ国の平均寿命が80歳を突破。日本は82.7歳で、スイスの82.8歳に次ぐ2位。平均寿命が最も短かったのは南アフリカ(52.6歳)、次いでインド(65.5歳)。男女差は依然として大きく、今回の調査でも加盟国平均で女性82.8歳に対し、男性は77.3歳と5.5歳の開きがあった。
とはいえ、この差は1970年代からは次第に小さくなっており、報告書では、禁煙に伴う男性の心血管死亡率減少などが平均寿命のギャップ縮小に寄与している可能性が指摘されています。2011年(または直近年、以下省略)における虚血性心疾患による年齢調整死亡率(人口10万人対)は加盟国平均122に対し、日本は39とトップの少なさを記録。脳血管疾患による同死亡率では加盟国平均69に対し、61と下回っていた他、がんによる同死亡率は加盟国平均とほぼ同様で、いずれの疾患についても1990年に比べ死亡率の減少がみられました。ただ世界的には糖尿病と認知症の増加が目立ってきています。今後も途上国での肥満者の増加に伴い、糖尿病患者は増えるだろう予想されています。
交通事故死は加盟国全体で1990年から一貫した減少が見られており、2011年の年齢調整死亡率(人口10万人対)は加盟国平均7.6。日本は4.5とこれを下回っていました。新生児死亡率は加盟国平均4.1。日本は2.3と下回っており、アイスランド(1.6)、スウェーデン(2.1)に次いで3位の低さだった。自殺率は加盟国全体では1990年代からほぼ横ばいが続いており、2011年の年齢調整死亡率(人口10万人対)は加盟国平均12.4、日本は20.9と上回っており、ワースト1の韓国(33.3)、ハンガリー(22.8)、ロシア(22.5)に次いで4位という結果です。
また、自分の健康状態が良好と答えた成人(15歳以上)の割合は加盟国平均の69.0%に対し、日本は30.0%と半分以下で加盟国中ワーストでした。一方、平均寿命や疾患による死亡率が加盟国の中でも目立って優れていたとはいえない米国では90%近くの人が「健康」と答えていることはおもしろい結果になっています。

冷え性

寒くなると手足、足先がひえて困る方がいます。体の熱を運ぶのは血液ですから冷えるということは局所に血の巡りが悪い、血流が悪いと言うことになります。血の巡りが悪くなる病気としてたとえば、高齢者に多い閉塞性動脈硬化症、全身の血管に炎症をおこす膠原病に関係する病気などが考えられます。
しかしこのような病気はまれであり、多くの方は自律神経に関係する冷えであると思います。人間は暑くなれば汗をかいて熱を外に逃す、寒くなれば熱を作り出す機能をもっています。自律神経がうまく働かないと外の環境に影響されやすく、気温が低いと体が冷えやすくなり、暑いと熱中症になりやすくなります。自律神経がうまく働かないと言うことは交感神経と副交感神経がシーソーのようにお互いバランスを取りながら働くものがどちらかが優位になってしまい体の調整ができなくなることです。
冷え性の対策は当たり前のことですが冷やさない、温めるの2つを実行することです。この中で温めるということについていうと入浴があります。湯船にしっかりとつかることは大切です。その温度は40度を境に自律神経がひっくりかえるという事実があります。40度より高いと交感神経が優位になり血管が収縮させるように働きます。40度より低いと副交感神経が優位になり血管が開くようになります。よって40度を下回るぬるいお風呂でゆっくり(10分から30分)つかって就寝することが理想的です。さらに体の中を温める食材としてショウガやスパイシーなものは証明されています。さらにかむことも重要です。多くかむと咬筋つまり口の周囲の筋肉の刺激が脳に伝わります。すると脂肪を燃焼して体温を上昇させるということがわかっています。また適度な運動も大切です。運動を持続することにより冷え性の改善にもつながります。