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2012年7月

運動習慣の勧め

運動習慣の勧め

世界保健機構(WHO)では健康に必要な運動量として強度が中等度の運動を1日30分、週5日以上実践するよう推奨しています。これを実践することは大変と思われる方には朗報があります。海外の雑誌でLANCETに発表された論文によると一日15分、または週に90分の中等度の運動(速歩など)が心血管疾患やがんを含む全死亡に予防効果があることが示されました。この対象は台湾人ですので日本人にも当てはまるのではないでしょうか。日本の「健康日本21」では運動習慣者の増加を目標の一つにあげています。運動習慣者とは1回30分以上の運動を週に2回以上実施し、1年以上持続している人を指します。これは日本を含むアジア諸国では欧米に比べ理想的な運動習慣を持つ人が少ないため、厚生労働省が策定したものです。特別な時間をとって行う運動のみでなく、通勤や家事なども含めて目標を定めるようになっています。運動習慣のない人には1日15分間の運動を週に6日続けると、全死亡が14%減少し、平均余命が3年延長され、心血管疾患やがんの予防に役立つという結果です。運動は中程度の軽いものであっても、長寿命に貢献するということです。

中高年、ケガしない運動のコツ

中高年、ケガしない運動のコツ

さて日ごろの運動不足を解消するため、スポーツを新たに始めたり、再開したりする人は多くなりました。しかし、若いころのイメージでいると、けがをしやすい。中年過ぎからのスポーツは、体に負担をかけない動き方や筋肉の柔軟性を取り戻す対策などが必要になります。市民マラソンが各地で開かれるなど空前のブームといわれるランニング。無理は禁物です。ねんざや骨折などの急性外傷だけでなく、腰痛や膝痛といった慢性障害を起こすことがあります。ウオーキングは必ずどちらかの足が地面に接しているが、ランニングをしているときは両足が地面から離れる瞬間があり、ある程度の高さから片足で着地する。かかとはもちろん、足首、アキレスけん、腰などにかかる衝撃は意外に大きい。受ける衝撃は小さくて2倍、大きいと3倍に達する人もいるといわれています。よくないのが、弾むような走り方です。重心の上下動が増え、足などへの衝撃が大きくなりやすい。初心者が目指す走り方はウオーキングを少し速くしたようなフォームで、重心の上下動が少なく、進行方向に滑らかに移動していくのがよいようです。また、若いころにやったスポーツを再開するときは、イメージ通りにならないため、むきになりがちです。中高年のスポーツは楽しむことを主眼とし、無理なガンバリは避け、ストレッチなどで硬くなった関節や筋肉の柔軟性を取り戻しながら行いましょう。

小児の予防接種スケジューラー

最近は子供の予防接種の数が増えてきていつ何を打てばよいのか、混乱する方が多いのではないでしょうか。VPD(ワクチンで防げる病気)を知って子供を守ろうの会は無料のスマートフォン用アプリ「予防接種スケジューラー」を作成しました。7種類のワクチンを計画的に接種できるようにワクチンごとに次回の接種日などが表示されるほかワクチンの解説も掲載されています。また兄弟分もまとめて管理もできます。お試し下さい。