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2015年9月

突然襲う大人ぜんそくにご注意

突然襲う大人ぜんそくにご注意 ぜんそくとは、気管支が炎症を起こし、空気の通り道である気道が狭くなったり、
痰でつまりやすくなったりする病気のこと。その結果、気管支が過敏になり、
話をしようとしたり、運動したりしようとするときにせき込んでしまったり、胸が苦しくなったりする。
  せきのために、仕事に集中できなかったり、夜ぐっすり眠れなかったりすることも。また、季節の変わり目や湿度の高い梅雨時、気圧が低い台風のときなどに悪化する傾向がある。ぜんそくが重症化すると気道内部が腫れあがったり、痰がつまったりして空気が吸えなくなる発作を起こすことがある。2010年に2万人規模で行われた調査でも、ぜんそく患者のおよそ3分の2に花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状があり、逆にアレルギー性鼻炎の患者の3分の1にはぜんそく症状があるという結果が出ています。
  花粉症は上気道のアレルギー性疾患、ぜんそくの7割はアレルギー性で下気道の疾患です。上下の気道ですから、つながっています。ぜんそくの人が花粉症の時期に重症化したり、鼻炎のある人がぜんそくになると悪化しやすくなるのはよくあることです。

【セルフチェックリスト】一つでも当てはまれば、大人ぜんそくの可能性が潜んでいます。
□ 子供の頃小児ぜんそくだった
□ 花粉症やアトピー性皮膚炎など別のアレルギーがある
□ 家族にぜんそくの人がいる
□ 風邪を引くと治った後にせきだけが残る
□ 少し運動するとせき込んだり、息が苦しくなったりする
□ 季節の変わり目や寒暖の差が激しいときに症状が出る
□ 梅雨や台風のときなど天気が悪いと症状が出る
□ 仕事などでストレスが強いときにせきが止まらなくなる
□ 煙草の煙やクーラーからの冷たい風などの刺激で悪化する
□ 換気の悪いほこりっぽい部屋など特定の場所で症状が出る

「せきぜんそく」といって、気管支に軽い炎症が起きている場合もあります。これは『ぜんそく予備軍』と呼んでもいいもの。この段階でちゃんと治療をしないとぜんそくに移行しやすい。せきぜんそくのせきも、気道に炎症が生じて起きる。夜間から明け方に悪化することが多い。喘鳴や呼吸困難になったりすることはないが、就寝後にせき込んで、しばしば目を覚ますなどぜんそくとの共通点があります。夜間にせきがひどくなるのは、昼間に活発に働いている交感神経の活動が、夜になると弱まり、逆に副交感神経の働きが強くなって、気道を締め付けるからだ。枕など寝具についたダニなどのアレルゲンがせきを誘発することもあるとみられる。せきぜんそくの疑いがあるのは、風邪が治ったと思ったのに、せきだけ続くときです。春や梅雨どき、秋になると決まって空ぜきが続く人も要注意だ。花粉や黄砂、ハウスダストなどによるアレルギー反応で気道に炎症が起き、せきがでやすくなっているからです。 
  

環境を整えるセルフケア

環境を整えるセルフケア できるだけぜんそくにならないように、またぜんそくになっても症状を軽減するには、まず筆頭は禁煙です。煙草は気道を過敏にし、薬の効きも悪くするため、症状が重くなりやすい。次に風邪などの感染症にかからないようする。感染症をきっかけに気管支の炎症が悪化する人が多い。睡眠、バランスのいい食事。それから積極的に運動して体力をつけたい。せきはかなり体力を消耗します。せきが続くとろっ骨を傷つけたり筋肉痛になったりします。小さい子供は咳の出た翌日に熱を出したりします。大人のぜんそくの悪化要因には、ストレス、過労なども挙げられている。働く女性は要注意だ。
 また、成人ぜんそくの約7割がカビ、ハウスダスト、ダニなどのアレルギーと関係があるとみられている。自宅や会社、営業車の中など、長時間過ごす空間では掃除と換気を徹底し、アレルギーの原因物質を排除しておきたい。
ぜんそくはしっかりコントロールができていれば怖い病気ではない。
発作を起こさないように、まずは受診してせきの原因を調べてください。