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2020年11月

キャッシュレスでの決済にご協力をお願いいたします

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない欧州で、行動制限などの対策が広がってきた。フランスのマクロン大統領は28日、少なくとも30日から12月1日まで全土で外出を制限すると発表しました。仏が厳しい対策を再導入するのは、病院の患者受け入れ能力が限界に近づいているため。緊急用病床のコロナ患者による利用率は11月上旬に仏全土で98%に達するといわれています。日本もGO TOキャンペーンで患者数が増加傾向にあります。救いは重傷者が少ないことです。益々自己防衛をしながら社会生活を送らなければなりません。当院では発熱患者さんは院外で診察するよう準備しています。体制が整いましたら新型コロナ抗原の簡易検査(15分判定)も行う予定にしています。その際にはキャッシュレスでの決済にご協力をお願いいたします。

国のデジタル化政策

菅義偉首相はマイナンバーカードの普及を加速しようと表明しました。

現在マイナンバーカードの普及率は20%といわれています。マイナンバーカードや個人向けサイト「マイナポータル」は10月以降、続々と機能の拡充が始まります。政府は行政だけでなく企業も含めた社会全体のデジタルインフラにしようとしています。マイナンバーカードは「顔写真付き身分証」や「デジタルの実印や身分証」となります。マイナンバー制度に対しては「政府が自分の情報を勝手に管理しているのではないか」と疑念を抱く人も多いと思います。マイナンバー制度で自分の個人情報がどう扱われているかを把握できる仕組みが、マイナポータルです。国の行政機関や自治体などがマイナンバーを使って自分の情報をどう扱ったかという記録をオンラインで確認できます。マイナポータルを利用するにはマイナンバーカードなどが必要です。マイナンバーカードを持っていればスマートフォンやパソコンを使ってアクセスして自分の情報を確認できます。

マイナンバーカードが健康保険証に

2021年3月以降、マイナンバーカードを保険証として利用できる医療機関や薬局の受付窓口には、顔認証付きのカードリーダーが備え付けられます。当院もそのための準備をしています。カードリーダーを設置する医療機関や薬局ではマイナンバーカードをかざすだけで健康保険証を持たなくても受診できる。窓口に健康保険証を渡す必要はなくなります。

マイナンバーカードを持っていなかったり、忘れてしまったりしても、健康保険証があれば従来通り医療機関で診察を受けたり薬局で処方してもらえます。

医療機関などの窓口が顔認証の機能がない汎用のICカードリーダーを置いている場合は、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすとともに窓口の職員に顔写真を見せるだけで済む。医療機関や薬局の窓口ではマイナンバーカードを手渡す必要はありません。マイナンバーを見せたり、マイナンバーカードを預かることもしません。

顔認証付きカードリーダーを使えば、マイナンバーカードをかざして「顔認証」をするか「暗証番号を入力」するかを選べる。顔認証を選んだ場合はマイナンバーカードの券面情報にある顔写真データを読み取って、マイナンバーカードをかざした人の顔写真を撮影して照合する。撮影した顔写真はカードリーダーには残らない。認証が終われば瞬時にオンラインで保険の資格確認が終わる仕組みです。

マイナンバーカードを健康保険証として利用すると様々なメリットがあります。最大のメリットは就職や転職、引っ越しなどのために健康保険証が変わっても、マイナンバーカードを保険証として利用できる。例えば転職などで健康保険証を新しく切り替えるために、保険証が手元にない場合でも新しい健康保険証の発行を待たずに医療機関の受診などができる。さらに21年3月からはマイナポータルで自分の特定健診(特定健康診査)の情報を確認できる。21年10月からは薬剤や医療費の情報も確認できるようになる。

利用者が同意すれば、初めて受診する医療機関の医師らにこれまでの特定健診情報や服用してきた薬剤の情報を伝えられる。医療機関のシステムと連携ができるためだ。医師らに口頭で説明する手間がなくなると期待されている。

マイナポータルやマイナンバーカードの用途はますます広がっていきます。マイナンバーカードの取得には時間がかかります。余裕を持って手続きされることをお勧めします。マイナンバー制度の仕組みをしっかり理解し、時代の流れですのでこの制度に乗り遅れないようにしたいものです。